Reportの使用シナリオ

このシナリオでは、ある印刷会社が、各プリンターで印刷されるページとお客様ごとに印刷されるジョブをまとめた日報を生成したいとします。この会社は、2つのレポートをまとめるレポートダッシュボードを作成し、会社経営陣がアクセスできるサーバーに公開しようとしています。

印刷会社は、PostgreSQLデータベースプログラムを含む RICOH ProcessDirector for Windowsの1次サーバーに レポート機能をインストールします。次に、 管理ページを開いてレポート データベース設定を選択し、レポートデータベースを作成します。

印刷会社は、プリンターごとの印刷ページお客様ごとの印刷ジョブの2つのレポートを生成したいと考えています。 ジョブ印刷進行状況データコレクターを使用して、こうしたレポート両方のデータを収集できます。最初のレポートでは、スタック済みページと前のプリンターのジョブプロパティーをキャプチャーする必要があります。次のレポートでは、ジョブ番号とカスタマー名のプロパティーをキャプチャーする必要があります。

レポート Data Collectorを選択して、 ジョブ印刷進行状況データコレクターを開きます。データコレクターのプロパティーノートブックで、ユーザーは、 キャプチャーするジョブプロパティーリストを見つけて、これらのプロパティーを選択します。

  • スタック済みページ
  • 前のプリンター
  • ジョブ番号
  • カスタマー名
ユーザーは、テーブルにjob_printingという名前を付け、データコレクターのデータ収集を有効にします。

ユーザーがOKをクリックすると、RICOH ProcessDirectorはジョブが印刷を開始したり停止したりするたびに、PostgreSQLデータベース内のプロパティーの値をキャプチャーします。

job_printingテーブルのデータ収集を有効にしてデータを入力した後、印刷会社はTableauのBI(ビジネスインテリジェンス)ツールをリモートサーバーにインストールします。TableauがリモートでPostgreSQLデータベースに接続できるように、RICOH ProcessDirectorを設定しています。

印刷会社はTableauを使用して、PostgreSQLデータベース内のjob_printingテーブルに接続します。印刷会社は、PostgreSQLでデータがキャプチャーされるときにTableau内のデータが自動で更新されることを選択します。

プリンターごとの印刷ページレポートを作成するには、印刷会社は、以下の手順に従います。

  • プリンターごとの印刷ページという名前のワークシートを作成します。
  • Job.PreviousPrinterプロパティーと Job.PagesStackedプロパティーの値をワークシートに取り込みます。
  • Job.PreviousPrinterの名前を プリンターに、 Job.PagesStackedの名前を ページに変更します。
  • 円グラフを選択してデータを視覚化します。

日報の準備を終了した時点で、印刷会社はワークシートをTableauワークブック(TWB)ファイルとして保存します。

お客様ごとの印刷ジョブレポートを設定するには、印刷会社は、以下の手順に従います。

  • お客様ごとの印刷ジョブという名前のワークシートを作成します。
  • Job.IDプロパティーと Job.CustomerNameプロパティーの値をワークシートに取り込みます。
  • Job.IDの名前を ジョブに、 Job.CustomerNameの名前を 顧客に変更します。
  • 棒グラフを選択してデータを視覚化します。

日報の準備を終了した時点で、印刷会社はワークシートをTableauワークブック(TWB)ファイルとして保存します。

印刷会社は、2つのレポートをまとめるレポートダッシュボードを作成し、Tableauワークブック(TWB)ファイルとして保存します。その後、このワークブックは、会社経営陣がアクセスできるサーバーに公開され、ダッシュボードの表示が可能になります。