Avanti Slingshot Connect

Avanti Slingshot Connect機能を使用すると、Avanti Slingshot Management Information System(MIS)ソフトウェアと情報を交換できます。注文を作成すると、SlingshotはJDFジョブチケットを伴うPDF印刷ジョブを RICOH ProcessDirector に送信できます。RICOH ProcessDirector は、RICOH ProcessDirector ワークフローにジョブの注文を作成するために必要な情報をSlingshotに送信することもできます。

RICOH ProcessDirector が Slingshot からジョブを受信するか、Slingshot に注文情報を送信すると、自動的にジョブ処理時間が Slingshot コストセンターに報告されます。ジョブの印刷が終了すると、次の情報が報告されます。

  • プリンターでそのジョブの処理にかかった時間。
  • 名前順と製品ID順(そのプロパティーが定義されている場合)での特定のメディアに印刷された合計ページ数またはシート数。
  • ジョブがCMYKのインクまたはトナーで印刷されたか、それとも黒のインクまたはトナーのみで印刷されたか。

RICOH ProcessDirector と Slingshot は、HTTP 接続経由で情報を交換します。

ジョブを RICOH ProcessDirector に送信したり、注文情報を RICOH ProcessDirector から受信するように Slingshot システムを構成する場合は、Avanti サポート担当者にお問い合わせください。

Avanti Slingshot が JDF ジョブチケットを伴う PDF ファイルを送信すると、RICOH ProcessDirector は JDF バッチ方式を使用するホットフォルダー入力装置で受信します。ホットフォルダーの名前は、販売注文にある単位品目の名前と同じです。RICOH ProcessDirector は、各ジョブの受信を確認して、ワークフロー内でジョブが進行するたびに Slingshot に状況を報告します。

Avanti Slingshot が注文情報を RICOH ProcessDirector から受信すると、Avanti Slingshot は各ジョブの受信を確認します。RICOH ProcessDirector は、ワークフロー内でジョブが進行するたびに Avanti Slingshot に状況を報告します。

Avanti Slingshot Connectは、Avanti Slingshotソフトウェアを提供しません。JDF統合アドオンが付いたAvanti Slingshotを購入してインストールする必要があります。

インク使用量データを収集する

リコーの連続紙プリンターをRICOH TotalFlow プリンターとして定義すると、Avanti Slingshotで設定したインク名を使用して、装填されるインクとプロテクターコートを指定できます。

RICOH ProcessDirector が、定義されたRICOH TotalFlow プリンターにジョブを送信するたびに、プリンターは使用された各タイプのインクまたはプロテクターコートの量を追跡します。回収されたインク量は、ジョブの印刷終了時またはキャンセル時に、RICOH ProcessDirectorに送り返されます 。

ジョブの一部が再印刷された場合、再印刷に使用されたインクもRICOH ProcessDirector に報告されます。RICOH ProcessDirector は、各ジョブに使用されたインクの総量を累積インク使用量プロパティーに保存します。

RICOH ProcessDirector から Avanti Slingshot に送られるジョブ情報には、累積インクプロパティーの値とインク名が含まれます。こうして、そのジョブが使用した特定のインクの量を知ることができます。

ステップテンプレート

Avanti Slingshot Connectには、 CreateOrderInSlingshotステップテンプレートが用意されています。このステップテンプレートに基づくステップでは、RICOH ProcessDirectorから受信したジョブの注文を作成するAvanti Slingshot Webサービスを呼び出します。

注意: この機能には、次のテンプレートも含まれています。CallRESTService および CallSOAPService これらは、Avanti Slingshotとの通信には必要ありません。

プロパティーとレポート

Avanti Slingshot Connect は、2 つの新しいプロパティーをワークフロー内の全ステップに追加します。 Slingshot cost center および Slingshot milestone status 1つ以上のステップと1つのコストセンターを関連付けると、コストセンターで処理にかかる時間をすべて識別できます。

RICOH ProcessDirector で使用されるSlingshotコストセンターは、avanti.cfg 制御ファイルに定義します。

RICOH ProcessDirector は、Avanti Slingshot コストセンターに関連する最初のステップにジョブが入った時刻を報告します。また、RICOH ProcessDirector は、コストセンターに関連する最後のステップをジョブが完了した時刻を報告します。

Avanti Slingshot Connectは、次のプロパティーを各RICOH ProcessDirectorプリンターのプロパティーノートブックに追加します。

  • Slingshot コストセンター

    RICOH ProcessDirectorは、ジョブの印刷にかかった時間を Slingshot コストセンターに報告します。

  • 報告するジョブの色

    RICOH ProcessDirectorは、ジョブで印刷された合計ページを報告する際に、このプロパティーを使用します。このプロパティーは、ジョブのすべてのページがCMYKのインクまたはトナーで印刷されたか、それとも黒のインクまたはトナーのみで印刷されたかを指定します。

  • 報告する印刷ユニット

    RICOH ProcessDirectorが印刷ボリュームを Avanti Slingshotにページ数かシート数で報告します。

  • シアンインク

    Avanti Slingshotで定義されたシアンインク名を指定します。

  • マゼンタインク

    Avanti Slingshotで定義されたマゼンタインク名を指定します。

  • イエローインク

    Avanti Slingshotで定義されたイエローインク名を指定します。

  • ブラックインク

    Avanti Slingshotで定義されたブラックインク名を指定します。

  • プロテクターコート

    Avanti Slingshotで定義されたプロテクターコートインク名を指定します。

  • MICRインク

    Avanti Slingshotで定義されたMICRインク名を指定します。

  • ハイライトインク

    Avanti Slingshotで定義されたハイライトインク名を指定します。

RICOH ProcessDirectorは、特定のメディアに印刷された合計ページ数を自動的に報告します。