システムオブジェクト
RICOH ProcessDirectorシステムは複数のオブジェクトで構成されています。
In this section:
- 1次サーバーRICOH ProcessDirector 基本製品は、1 次サーバー、ユーザーインターフェース、およびインフォメーションセンターで構成されています。1次サーバーには、RICOH ProcessDirectorデータベース、PSF印刷ドライバー、他のコンポーネントが含まれています。 1 次サーバーは、アプリケーションサーバーおよび 2 次サーバーとの相互作用を実行できます。必要とされるアプリケーションサーバーおよび2次サーバーの数は、環境の要件に応じて異なります。1次コンピューターとは、他の基本製品およびほとんどの機能とともに1次サーバーがインストールされているコンピューターのことです。
- 2次サーバー2次サーバーで処理を分散させることで、RICOH ProcessDirectorシステムをより効率的に稼働させることができます。
- アプリケーションサーバーアプリケーションサーバーは、RICOH ProcessDirector と通信するように構成されたWindowsシステムです。ワークフローでWindows上で実行されるアプリケーションによる処理が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorアプリケーションサーバーコードをWindowsコンピューターにインストールすることでそれらのアプリケーションにアクセスできます。
- ワークフローワークフローは、システムを通してジョブが従う一連のステップを定義します。印刷処理は、必要な処理のタイプ、およびご使用のシステムの構成に応じて、1 つ以上のワークフローを含むことができます。
- ステップテンプレート、ステップ、およびステップチェーンステップテンプレートとは、RICOH ProcessDirector システムにおける処理の基本構成要素です。ステップテンプレート には、ジョブの作成や除去など、特定のアクションを実行するコードが入っています。また、デフォルトのジョブプロパティー値を定義することもできます。ワークフローにステップを追加するときは、ステップの基礎として使用するステップテンプレートを選択します。
- 入力装置タイプ入力装置は入力ファイルを受け取り、ジョブを作成し、そのジョブの処理をRICOH ProcessDirectorシステムに実行依頼します。
- プリンタープリンターオブジェクトとは、印刷ジョブをRICOH ProcessDirectorから受け取る、ご使用の環境におけるプリンターを意味します。
- 位置位置は、地名や建物のルーム番号など、地理的または物理的な位置を表すために、ユーザーが作成するオブジェクトです。位置を作成して、機密度の高いジョブが生成されるセキュアな印刷領域など、アクセスが制限される空間を反映することもできます。作成した位置を使用して、オブジェクトに対するアクセスを制限できます。プリンターやジョブなど、多くのオブジェクトには、 位置プロパティーがあります。
- メディアオブジェクトメディアオブジェクトとは、ジョブを印刷する紙、フォーム、封筒を指します。 RICOH ProcessDirectorはこれらを使用して、ジョブが要求するメディアを判断し、プリンターへのジョブのスケジュール設定を行います。
- 通知通知オブジェクトでは、システムに通知を生成させるイベントを定義します。必要に応じて、いくつでも通知オブジェクトを定義できます。
- ユーザーおよびグループすべての RICOH ProcessDirector ユーザーは固有の RICOH ProcessDirector ユーザー名とパスワードを必要とし、少なくとも 1 つの RICOH ProcessDirector グループに属している必要があります。
- システムユーザーおよびグループUNIXベースシステムにRICOH ProcessDirectorをインストールすると、インストールプログラムによって、RICOH ProcessDirectorグループのメンバーとしてRICOH ProcessDirectorシステムユーザーが作成されます。RICOH ProcessDirectorで稼働するシステムにログインするには、システムユーザーを使用します。
- 証明書資格情報オブジェクトは、SFTPサーバーまたは別のアプリケーションにアクセスするために必要なユーザー認証情報を指定します。認証情報は、他のサーバーやアプリケーションへのアクセスを必要とする入力デバイス、ステップ、およびデータトランスミッターで使用できます。
- ステップリソースステップリソースは、処理のためにワークフローステップで使用されるファイルを識別します。一部のステップテンプレートでは、ジョブの処理時に使用するステップのファイルを指定できます。これらのファイルの中には、ワークステーションで作成されるが、ジョブの処理時にワークフローで使用可能であることが必要なファイルもあります。ステップリソースオブジェクトを編集して、ファイルの表示、取得、置換ができます。
- カスタムジョブプロパティーと文書プロパティーカスタムプロパティーは、実行するRICOH ProcessDirectorに対して固有のプロパティーです。標準のジョブプロパティーや文書プロパティーが要求を満たさない場合に作成します。
- ログシステムログを使用して、1 次 RICOH ProcessDirector システムに関するメッセージおよびその他の情報を調べることができます。
- バーコードフォーマットオブジェクトバーコードフォーマットオブジェクトにより、ジョブの処理中にスキャンしたバーコードを RICOH ProcessDirector が解釈できます。バーコードフォーマットオブジェクトが正しく構成されている場合、バーコードをスキャンし、バーコード内の情報を使用して RICOH ProcessDirector 内の文書を見つけることができます。
- バーコードリーダーバーコードリーダーは、各文書が処理されたことを確認するために、印刷ジョブの文書上のバーコードを読み取る Automated Verification インストール内のカメラおよびバーコードスキャナーを表します。
- データコレクターデータコレクターオブジェクトは、ジョブ処理中のプロパティー値をキャプチャーし、レポート機能で作成されたPostgreSQL データベースに保存します。そのデータにアクセスして、ビジネスインテリジェンスソフトウェアへの入力として使用できます。
- データトランスミッターデータトランスミッターオブジェクトを使用すると、レポート機能が作成したPostgreSQLデータベース内のデータを別のアプリケーションに送信するように設定できます。
- 資料文書とは、ワークフローで追跡することができる最小の単位のことです。例えば、文書は、1 つの請求書、1 つの明細書、または 1 つの郵便物で構成されるページセットであることがあります。
- インサーターコントローラーオブジェクトインサーターコントローラーオブジェクトとは、インストール済み環境におけるインサーターコントローラーを意味します。インサーターコントローラーは、別のコンピューター (Windows コンピューターなど) で動作し、印刷文書と追加の挿入データ (マーケティング資料など) を封筒に挿入する複数のインサーター装置を管理できるソフトウェアです。
- リポジトリーリポジトリーオブジェクトは、保存するジョブと文書データを保持し、後で取得できます。ジョブまたは文書情報を取得する際に、ジョブの表示、ジョブの再実行依頼、またはジョブあるい文書とその処理履歴に関する詳細情報の確認ができます。複数のリポジトリーを作成して、それぞれに固有の保存期間を設定できます。
- サービスポリシーサービスポリシーは、ジョブチェックポイントとサービスレベルアグリーメント (SLA) の締め切りを定義します。チェックポイントを使用すると、ジョブがシステム内を流れる際の進行状況を追跡できます。SLA デッドラインは、クライアントへのコミットメインとに合うように、ジョブが特定の処理ステップを完了させる必要がある時間を表します。
- 非サービス期間非サービス期間を使用して、インストール済み環境でサービスを提供しない期間 (休日など) を定義します。非サービス期間は、サービスポリシーと連携しますが、SetDeadlineステップまたは 締め切りの変更アクションにより設定された締め切りでは考慮に入れられません。
- 予測される機能予測される機能オブジェクトは、特定の間隔で到着するようにスケジュールされているジョブを表します。入力装置がジョブの到着を監視できるように、予定作業オブジェクトを入力装置に関連付けることができます。予定時間に到着しない場合は、システムによって通知されます。
- プロパティーマッピングオブジェクトプロパティーマッピングオブジェクトは、プリファレンスファイル内の見出しと、システムで定義されている文書プロパティーの間の関係を定義します。プロパティーマッピングは、ジョブの文書プロパティーファイル(DPF)内の値を追加または変更するために、ワークフローのApplyPreferencesステップで使用されます。
上位層のトピック: 製品の概説