バーコードフォーマットオブジェクト
例えば、挿入中に破損した文書の再印刷が必要だとします。オペレーターは、調整アクションを使用し、 文書の検索領域で バーコードスキャンでを選択します。次に、オペレーターはバーコードフォーマットの名前を選択し、破損した文書に印刷されたバーコードをスキャンします。バーコードには、 文書番号プロパティーの値が含まれており、バーコードフォーマットはその値を見つけるバーコード内の位置を識別します。すべての文書がスキャンされたら、RICOH ProcessDirectorの 調整ダイアログに文書のリストが表示されるため、オペレーターは再印刷できます。
バーコードフォーマットは、次の場所で使用されます。
- メインページの[文書]ポートレット上。 バーコードスキャンでを選択し、 編集() をクリックします。
- 例で説明した[ジョブの調整]ダイアログ。
バーコードフォーマットオブジェクトを定義するとき、バーコードに含まれているジョブと文書プロパティー値をリストします。各プロパティーには、次の内容も指定する必要があります。
- バーコードのプロパティー値の開始位置。カメラまたはバーコードスキャナーが読み取る最初の文字の位置は 1 です。
- バーコード内のプロパティー値の長さ。
- 注意:
- バーコードフォーマットは、カメラまたはバーコードスキャナーのハードウェアと一致している必要があります。カメラまたはバーコードスキャナーがバーコードのプロパティーを 1 つだけ読み取るように構成されている場合、バーコードフォーマットではそのプロパティーが位置 1 から開始することを指定します。例えば、文書プロパティーはバーコード全体の位置 10 から開始します。カメラまたはバーコードスキャナーは、文字 10 から 25 のみを読み取るように構成されます。バーコードフォーマットで、文書プロパティーが位置 1 から開始するように指定します。
これらのジョブおよび文書プロパティーは、システムで文書を検索するのに役立ちます。
- 文書番号
RICOH ProcessDirector によって各文書に割り当てられた番号。
- ジョブ番号
RICOH ProcessDirector によってジョブに割り当てられた番号。
- 挿入シーケンス
ジョブ内の文書の位置。
- インサータージョブ名
ジョブのインサータージョブ名。
- 子ジョブ内シーケンス
子ジョブ内の文書の順序です。ジョブがオリジナルジョブの場合、値はオリジナルジョブ内シーケンスプロパティーと同じです。ジョブのソートや分割などの他のステップで発生した変更を考慮するには、子プロパティーを使用します。
バーコードフォーマットは、バーコード内の RICOH ProcessDirector プロパティのみ識別します。バーコード内の他のデータは識別されません。
バーコードによっては、複数のジョブまたは文書プロパティーの値が含まれています。ただし、バーコードフォーマットは、現在のタスクに必要なプロパティーの項目のみ解釈する必要があります。文書の検索時に使用するジョブまたは文書プロパティーを定義する必要があります。
インサーター機能の場合:バーコードに文書番号プロパティーの値が含まれる場合は、バーコード形式でバーコードの他のジョブプロパティーまたは文書プロパティーを定義する必要はありません。文書番号は、システム内の各文書を識別します。バーコードフォーマットに 文書番号プロパティーが含まれている場合、RICOH ProcessDirector はバーコードフォーマット内の他のすべてのジョブおよび文書プロパティーを無視します。
Automated Verification 機能の場合:
- 各文書のバーコードには、ジョブ番号プロパティーと 子ジョブ内シーケンスプロパティーの値が含まれている必要があります。バーコードフォーマットは、バーコード内のそれらの 2 つのプロパティー値が存在する位置を識別する必要があります。
- 再印刷用に作成される子ジョブを計画する必要があります。使用するバーコードシンボロジーでピリオド (.) が許可されていることを確認してください。再印刷用に作成される各子ジョブには、ピリオド文字が 1 つ以上含まれています。1 つのカメラまたはバーコードスキャナーのみをインストールし、封筒の同じ場所にあるすべてのバーコードを読み取る場合は、システムで 1 つのバーコード形式があれば十分です。バーコードに他のデータが含まれており、複数のアプリケーション間でそのデータを簡単に標準化できない場合、複数のバーコード形式の作成が必要になることがあります。ただし、ジョブ番号プロパティーと 子ジョブ内シーケンスプロパティーの値は、同じバーコードリーダーで使用されるすべてのバーコード形式でバーコード内の同じ位置になっている必要があります。