PDF ファイルにテキストを追加する

固定のテキストまたは可変のテキストを PDF ファイルに追加できます。1 つのテキストボックスで固定のテキストと可変のテキストを組み合わせることもできます。固定のテキストは入力するテキストです。可変のテキストは、文書プロパティー、ジョブプロパティー、または統計のデータです。
テキストを追加するには、次の手順に従います。
  1. PDFファイルをAdobe Acrobat Professionalで開いて、ページグループを含む制御ファイルを読み込むか、ページグループを定義します。
  2. 左マウスボタンを使用して、テキストを追加する領域にボックスを描画します。
    RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、テキストボックスの左上隅を基準にテキストを配置します。指定したすべてのテキストは、テキストがボックスに収まらない場合でも、指定したサイズで印刷されます。
  3. テキストの追加をクリックします。
  4. オプション:定義ウィンドウの位置セクションの水平座標および 垂直座標に新しい値を入力して、テキストの配置を変更します。これらの座標は、ページの左上隅とテキストボックスの左上隅の距離を指定します。
    注意: 高さは、マークアップボックスのサイズに影響を与えますが、テキストの位置とサイズには影響を与えません。
  5. テキストボックスの名前を入力します。名前には、スペースや特殊文字 (@、#、$、% など) を使用しないでください。ピリオドとアンダースコアは使用できます。
  6. 囲まれたテキストに整列ドロップダウンリストから値を選択します。
    • 追加するテキストを、描画したボックスで囲まれた既存のテキストが最初に現れる箇所に位置合わせする場合は、最初の出現を選択します。RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatは、追加するテキストを毎回同じ箇所に位置合わせします。
    • 追加するテキストを、描画したボックスで囲まれた既存の各テキストに位置合わせする場合は、出現ごとを選択します。
    • テキストを位置合わせしない場合は、デフォルト値の使用不可を使用します。
    新しいテキストを囲まれたテキストに位置合わせする方法は、既存のテキストを置き換える方法としては最も正確です。
      注意:
    • 囲まれたテキストに整列機能は、新しいテキストと既存のテキストに同じフォントが使用されている場合に最も効果を発揮します。フォントが異なる場合は、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat によって、フォントのベースラインが位置合わせされます。

    • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は常に、新しいテキストの最初の行と既存のテキストの最初の行を位置合わせします。

    • 囲まれたテキストが左揃えになっていない場合、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、新しいテキストを既存のテキストの一番左の行に位置合わせします。

  7. 時計回りで回転 (角度)を選択します。テキストボックスの回転の基準点は左上隅です。
  8. [配置条件]セクションを使用して、テキストを配置するページを指定します。次のいずれかを行ってください。
    • 規則に基づいたページ数を選択して、ドロップダウンリストから規則を選択します。デフォルトの規則は すべてのページです。次のことを行うこともできます。
      • 新しい規則を定義するには、コンテンツの追加アイコンアイコンをクリックします。 詳しくは、規則を定義する を参照してください。
      • 規則マネジャーに移動するには、規則マネジャーアイコンアイコンをクリックします。
    • 特定のページ数を選択して、各ページグループ内の目的のページを入力します。次のことが可能です。
      • ページ範囲を指定する場合は、ハイフンを使用して最初のページと最後のページを区切ります。
      • 個別のページを指定する場合は、コンマで区切ります。
      • 最後のページを指定する場合は、nと入力します。

        例: PDF ファイルに 2 つのページグループがあります。最初のページグループは 4 ページ、2 番目のページグループは 7 ページであるとします。この場合、3-nページを指定すると、最初のページグループの 3 ~ 4 ページ、2 番目のページグループの 3 ~ 7 にマークアップが配置されます。

  9. [フォント]セクションを使用して、フォント、サイズ、および色を選択します。
    フォントのドロップダウンリストには、PDF ファイルに埋め込むことが許可されていないフォントを除く、Adobe Acrobat で利用可能なすべてのフォントが含まれます。
      注意:
    • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat がファイルを使用できるようにするには、フォントを Windows Fonts フォルダーにインストールします。
    • RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat は、リガチャ、スワッシュ、および単語内での位置によって変化する字形などの代替字形をサポートしていません。ヘブライ語やアラビア語などの右横書き言語は正しくレンダリングされません。ただし、フォントのドロップダウンリストには、Windows Fonts フォルダーにインストールされているすべてのフォントが表示されます。これには、右横書き言語のフォントおよびサポートされていない代替字形のフォントも含まれます。
    • フォントを制御ファイルに追加した場合、制御ファイルを使用して PDF 文書を処理するすべてのマシンにフォントがライセンスされていることの確認は、お客様の責任で行ってください。
  10. 次の手順に従って、追加するテキストのコンテンツを定義します。
    1. ドロップダウンリストから最初のコンテンツタイプを選択します。必要に応じて次のタイプをいくつでも選択して、テキストコンテンツを定義できます:

      テキストマークアップコンテンツタイプ

      コンテンツタイプ 説明
      テキスト 印刷するテキストを入力します。
      文書プロパティー 印刷する値がある文書プロパティーを選択します。
      ジョブプロパティー 印刷する値があるジョブプロパティーを選択します。
      改行 改行を強制するコンテンツタイプを選択します。前にあるテキストコンテンツの最終文字の後で、改行が実行されます。
      統計 印刷する値がある統計を選択します。
      スクリプト ソフトウェアのサポート担当者の助言があった場合にのみ、このオプションを選択します。
    2. コンテンツの値を選択します。ドロップダウンリストには、選択した コンテンツタイプで利用可能な値が含まれています。
    3. オプション:文書プロパティー、ジョブプロパティー、またはジョブ統計コンテンツタイプの各値にテキスト変更子規則を適用できます。編集アイコンアイコンをクリックして、必要な厳密値を抽出するためにテキスト変更子規則を定義します。
    4. 変更するテキストフィールドにテキストを入力します。RICOH ProcessDirectorは、PDFファイル内の各ページグループを処理する際に、統計とプロパティーを生成または抽出します。これらの値は RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat では使用できないため、RICOH ProcessDirector が処理する値に対応するテキスト値をユーザー自身が入力する必要があります。変更子の規則は、選択したコンテンツタイプの全値に適用されるテンプレートです。例えば、クレジットカード番号の最後の 4 桁目のみを印刷する必要があり、文書プロパティーには番号全体が格納されていると仮定します。 コンテンツタイプとして 文書プロパティーを選択し、 コンテンツの値としてクレジットカード文書プロパティーを選択します。番号の形式を統一するために、 文字の削除テキスト変更子規則を 2 つ定義して、番号からダッシュとスペースを削除します。次に 位置によるサブ文字列規則を定義して、最後の 4 桁目のみを保持します。変更子の規則を作成する場合、文書プロパティーの値を知っている必要はなく、むしろ、PDF ファイル内での形式を知っている必要があります。
    5. 次の変更子のいずれかを選択します。

      コンテンツ変更子

      変更者 アクション
      文字の削除 値から削除する 1 文字またはブランク文字 (ブランク文字を入力するときはスペースバーを使用します) を入力します。大文字と小文字は区別されます。次に、次のいずれかのボタンを選択します。
      • 文字のすべてのインスタンスの削除

        指定の文字が値のすべての位置から削除されます。

        例えば、顧客番号が324-1443255-11だとします。「-」を入力した場合、値からすべての「-」文字が削除され、324144325511 となります。

      • 先行文字の削除

        指定の文字が値の先頭から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭から削除されます。

      • 末尾文字の削除

        指定の文字が値の末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の末尾から削除されます。

      • 先行文字と末尾の文字を削除

        指定の文字が値の先頭と末尾から削除されます。例えば、ブランク文字を入力した場合、すべてのブランク文字が値の先頭と末尾から削除されます。

      位置によるサブ文字列 開始位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。テキスト値の最初の文字の位置を示すために、 最初の位置に数値を指定します。保持する文字数を示すために、 保持する数に数値を指定します。
      区切り文字によるサブ文字列 テキスト値が別々の文字列セグメントに分割される位置を示すために、区切り文字フィールドに文字またはブランク文字を入力します。文字とテキスト文字列では、大文字と小文字が区別されます。

      開始位置ドロップダウンメニューから 行の先頭または 行の末尾を選択します。

      テキスト文字列内での区切り文字の位置を定義するために、最初の位置に数値を指定します。

      保持するテキスト文字列セグメントの数を定義するために、保持する数に数値を指定します。

      これらの例では、区切り文字を指定することによってテキストセグメントを選択する方法を示しています。

      • アカウント番号 324-1443255-11 の場合、- を区切り文字として使用して、値を 3 つのテキストの324、1443255、11に分割できます。 行の先頭をクリックします。2 番目と 3 番目のテキスト文字列 (1443255、11) を選択する場合、 最初の位置保持する数の両方で 2を選択します。

      • 郵送先住所 Eldorado Springs CO 80025 の場合、ブランク文字を区切り文字として使用して値を 4 つのテキストのEldorado、Springs、CO、80025に分割できます。 行の末尾を選択します。

        • 郵便番号を選択するには、最初の位置保持する数の両方で 1 を選択します。

        • 状態を選択するには、最初の位置2 を選択し、 保持する数1 を選択します。

        • 都市を選択するには、最初の位置3 を選択し、 保持する数10 を選択します。 保持する数10 を指定することによって、10 個の単語までの都市名を選択できます。

      文字を埋め込む パディング位置リストから 行の先頭または 行の末尾を選択します。 埋め込む文字フィールドに埋め込み文字として特定の文字またはブランク文字を入力します。

      テキストの最小長を定義するために、最小埋め込みテキスト長フィールドに数値を入力します。テキスト文字列の文字数がこの最小長より短い場合、テキスト文字列の長さが最小長と等しくなるまで埋め込み文字が追加されます。

  11. 文書プロパティーアイコンの追加をクリックして、新しいコンテンツ定義行を追加します。PDF ファイルに追加するテキストに、すべてのコンテンツタイプと変更子規則を追加した後、特定のコンテンツタイプの横にあるチェックボックスをオンにすると、上下のアイコンを使用して、コンテンツの順番を変更できます。ゴミ箱のアイコンアイコンを使用して、選択したコンテンツを削除します。
  12. 複数のテキストの行を定義しており、RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatでスペースのみが含まれる行を削除する場合、 空白行を削除チェックボックスをクリックして選択します。
  13. OKをクリックして、テキストの構成を保存します。
  14. Ricoh プレビューをクリックして、テキストに目的のコンテンツが含まれ、ページの配置が適切になっていることを確認します。
  15. オプション:ボックスをダブルクリックするか、ボックスを右クリックして編集を選択することで、テキスト定義を編集できます。
  16. 新しいテキスト定義を含む、すべての拡張を PDF ファイルに保存する準備が整ったら、Ricoh 制御ファイルの保存をクリックします。
  17. 制御ファイルを、RICOH ProcessDirector がアクセスすることが可能なディレクトリーの場所に移動します。
  18. RICOH ProcessDirector BuildPDFFromDocuments ステップで、テキスト定義を含む制御ファイルの名前と場所を指定します。