非サービス期間
RICOH ProcessDirector では、インストール済み環境でサービスを提供していない期間中に計画チェックポイントが発生しないように、計画チェックポイント時刻および SLA 締め切り時刻を調整できます。例えば、休日および週末にはサービスを提供していない場合が考えられます。これらの期間は、非サービス期間と呼ばれます。これらの期間は非サービス期間オブジェクトで定義します。
注意: SetDeadlineステップまたは 締め切りの変更アクションによって設定された締め切りには、非サービス期間は考慮に入れられません。
各サービスポリシーで、計画チェックポイントおよび SLA 締め切りを非サービス期間に対して調整するかどうかを指定します。例えば、「エクスプレス」ジョブに対してのみ非サービス期間中にサービスを提供する場合、
「エクスプレス」ジョブのサービスポリシーでは計画チェックポイントを調整しないように指定し、他のサービスポリシーでは計画チェックポイントを調整するように指定します。
以下の例は、非サービス期間に対して、チェックポイント開始時刻、計画チェックポイント時刻、および SLA 締め切りがどのように RICOH ProcessDirector によって調整されるかを示しています。
ジョブは、非サービス期間中に到着します。この例では:
- 元日が非サービス期間として定義されています。
- 準備チェックポイントの間隔は 2 時間です。
- 印刷チェックポイントの間隔は 1 日です。
- チェックポイント開始時刻は、ジョブがシステムに到着した時刻です。
- その締め切りを満たすには、到着後 28 時間以内にジョブをインサーターラインに納入する必要があります。
- ジョブは 2007 年 1 月 1 日 (01/01/2007) の 10:00:00 にシステムに到着しました。
チェックポイント時刻/締め切り時刻 | 非サービス期間に対して調整されない | 非サービス期間に対して調整される |
---|---|---|
チェックポイント開始: | 1/1/07 10:00:00 |
1/2/07 00:00:00 |
計画された準備: | 1/1/07 12:00:00 |
1/2/07 02:00:00 |
計画された印刷: | 1/2/07 10:00:00 |
1/3/07 00:00:00 |
SLA 締め切り | 1/2/07 14:00:00 |
1/3/07 04:00:00 |
チェックポイントの間隔には、非サービス期間が含まれます。この例では:
- 毎週土曜日が非サービス期間として定義されています。
- 準備チェックポイントの間隔は 2 時間です。
- 印刷チェックポイントの間隔は 1 日です。
- チェックポイント開始時刻は、ジョブがシステムに到着した時刻です。
- その締め切りを満たすには、到着後 72 時間以内にジョブを郵便局に送付する必要があります。
- ジョブは 2007 年 1 月 5 日 (01/05/2007) の 10:00:00 にシステムに到着しました。
注意: 2007 年 1 月 6 日は土曜日です。
チェックポイント時刻/締め切り時刻 | 非サービス期間に対して調整されない | 非サービス期間に対して調整される |
---|---|---|
チェックポイント開始: | 1/5/07 10:00:00 |
1/5/07 10:00:00 |
計画された準備: | 1/5/07 12:00:00 |
1/5/07 12:00:00 |
計画された印刷: | 1/6/07 10:00:00 |
1/7/07 10:00:00 |
SLA 締め切り | 1/8/07 10:00:00 |
1/9/07 10:00:00 |
非サービス期間を削除すると、その非サービス期間を使用してジョブが設定されている場合でも、すでにシステム内にあるジョブのチェックポイント時刻および締め切りは変更されません。チェックポイントおよび締め切りをリセットするには、ジョブを最初から再処理する必要があります。