条件付きのワークフローで[一致するコネクターなし]状態になるジョブ
条件付きの処理があるワークフローのジョブがあるステップで停止し、[状態]列の値が一致するコネクターなしになるとき、その条件付きの処理が正しくセットアップされていないことがあります。RICOH ProcessDirectorは、ワークフローを保存するときに条件付きの処理を検証しません。
- それぞれの規則を検査して、それぞれの条件が互いに競合していないことを確認します。例えば、ある規則に次の2つの条件があるとします。
- カスタマー名 = A
- Customer name = B
- あるステップから他のステップへのすべてのコネクターを検査します。すべてのコネクターに割り当てられた規則が、そのステップが受け取るすべてのジョブを処理することを確認します。例えば、あるステップに次の2つのコネクターがあるとします。
- コネクター1は次の1つの条件の規則があります。合計ページ < 20
- コネクター2は次の1つの条件の規則があります。合計ページ > 20
- 条件付きの処理がプロパティーの値を指定するときに、プロパティー値を持たないジョブを考慮に入れてください。例えば、あるステップに2つのコネクターがあるとします。それぞれのコネクターの規則の条件で、ジョブ優先順位プロパティー値を指定します。
- 最初の規則の条件は、ジョブ優先順位 > 1です。
- 2番目の規則の条件は、ジョブ優先順位 = 1です。
- 条件付きの処理のすべてのパスを検査して、パスのそれぞれのステップが互いに競合しないことを確認します。例えば、ある条件付きのワークフローの分岐の1つのコネクターが、受信フェーズにあるとします。そのコネクターには、次の1つの条件の規則があります。入力データストリーム = PDF 同じ分岐の後半で、[準備]フェーズのステップに次の2つのコネクターがあります。
- コネクター1には、次の1つの条件の規則があります。入力データストリーム = Postscript
- コネクター2には、次の1つの条件の規則があります。入力データストリーム = 不明
- 問題を修正するには、ワークフローを使用不可にして編集します。そのワークフローで複数のジョブが処理されている場合、そのワークフローのコピーを作成してそのコピーを編集します。
- ワークフローを使用可能にして、テストします。条件付きのワークフローには複数の問題があることがあります。
- 注意:
- 複雑なワークフローの場合、複数のステップに分岐するそれぞれのステップをそれぞれのFailWithMessageステップと接続することをお勧めします。それぞれのコネクターに条件のない規則を設定します。それぞれの FailWithMessageステップで、 失敗メッセージプロパティーに条件付きの処理を特定する値を設定します。ジョブが FailWithMessage ステップに到達すると、RICOH ProcessDirector はそのメッセージをジョブログに書き込みます。そのメッセージによって、条件付きの処理の問題が特定されます。
- 再処理アクションを使用して、一致するコネクターなし状態のジョブを新しいワークフローに切り替えます。