システムグループおよびユーザーを作成する
デフォルト値を使用してインストーラーにユーザーグループおよび ID を作成させるのが最も簡単な方法です。デフォルトの名前が、実際の環境のユーザーおよびグループの命名規則に合わない場合、別の名前を選択して、要求されたときに、インストーラーに入力できます。グループおよびユーザーは、指定した名前を使用して、ローカルシステムユーザーおよびグループとして作成されます。
グループおよびユーザーを事前に作成する場合 (デフォルトの名前を使用するか、別の名前を指定します)、インストールプログラムはこれらの名前を検出して使用できます。これらのグループおよびユーザーは、次に示す説明に従い作成して、要求されたときにインストールプログラムにこれらの名前を入力します。
- 注意:
- 手動フェイルオーバー環境のセットアップを予定している場合は、手動フェイルオーバー環境をインストールするに示すシステムグループとユーザーのセットアップ手順に従います。
- 注意:
- すべてのLinux オペレーティングシステムユーザーIDおよびグループ名は、DB2の制限事項に従い、1~8文字でなければなりません。国際文字 (á、É、î、ñ、ô、ß、など) や2 バイト文字が含まれるユーザー ID を作成することはできません。
必須グループ
RICOH ProcessDirector では、1 次コンピューターで次のグループを必要とします。
- RICOH ProcessDirector グループ
- RICOH ProcessDirector データディレクトリーへのアクセスを制御するグループ。このグループのメンバーは、
/aiw/aiw1
ファイルシステムにアクセスできます。これは、RICOH ProcessDirector システムユーザーのデフォルトまたは 1 次グループです。このグループのデフォルト名は、aiwgrp1 です。
- 印刷キューグループ
- ジョブをプリンターに送信するすべてのユーザーおよびアプリケーションに使用されるグループ。プラットフォームによっては、これは、オペレーティングシステムがインストールされるときに作成されるシステムグループです。例えば、このグループは、SLESをインストールするときには作成されますが、Red Hat Linuxをインストールするときには作成されません。
このグループの名前は、printq でなければなりません。別の名前のグループを作成したり、RICOH ProcessDirector でこれを使用したりすることはできません。インストーラーは、printq という名前のグループを検出できない場合、この名前のグループを作成します。
- PostgreSQLデータベースグループ
- RICOH ProcessDirectorがDockerコンテナーにインストールするPostgreSQLデータベースにアクセスするためのグループです。このグループはDocker
Engineのインストール時に作成されます。
このグループのデフォルト名は、docker です。
RICOH ProcessDirector をインストールすると、RICOH ProcessDirector システムユーザーがこのグループに追加されます。
このグループは、PostgreSQLをRICOH ProcessDirector データベースとして使用する場合にのみ必要です。
- DB2 データベースグループ
- データベース操作のためのDB2 sysadm権限をメンバーに付与するときに使用されるグループ。これは、RICOH ProcessDirector インスタンスユーザーおよびデータベースクライアントユーザー (必要な場合) のデフォルトまたは 1 次グループです。
このグループのデフォルト名は、aiwdbgrp です。
別のコンピューターにインストールした DB2 サーバーをRICOH ProcessDirectorで使用する場合、DB2 がインストールされているコンピューター、または RICOH ProcessDirectorがインストールされているコンピューターで setupRemoteDB2.sh スクリプトを実行すると、このグループが作成されます。
このグループは、IBM DB2をRICOH ProcessDirector データベースとして使用する場合にのみ必要です。
- DB2 データベースフェンスグループ
- DB2で必要な内部グループ。 フェンスユーザーのデフォルトまたは1次グループです。
このグループのデフォルト名は、aiwdbfgp です。
別のコンピューターにインストールした DB2 サーバーを RICOH ProcessDirector で使用する場合、このグループは、DB2 がインストールされているコンピューターでインストール時に作成されます。
このグループは、IBM DB2をRICOH ProcessDirectorデータベースとして使用する場合にのみ必要です。
RICOH ProcessDirector では、2 次コンピューターに、RICOH ProcessDirector グループと印刷キューグループも必要です。
必須ユーザー
RICOH ProcessDirector では、1 次コンピューターで次のユーザーを必要とします。
- RICOH ProcessDirector システムユーザー
- RICOH ProcessDirector が稼働するときのユーザー ID。このユーザーは、そのデフォルトまたは 1 次グループとして RICOH ProcessDirector グループが設定されている必要があります。また、このユーザーは、印刷キューグループおよびDB2データベースグループまたはPostgreSQLデータベースグループのメンバーである必要もあります。他のユーザープロパティーのデフォルト値を使用できます。
デフォルトのシステムユーザー ID は、aiw1 です。
- DB2インスタンスユーザー
- RICOH ProcessDirector DB2 データベースインスタンスが稼働するときのユーザー ID。このユーザーは、デフォルトまたは 1 次グループがDB2データベースグループに設定されている必要があります。また、このユーザーは、RICOH ProcessDirector グループのメンバーである必要もあります。他のユーザープロパティーのデフォルト値を使用できます。
デフォルトのDB2インスタンスユーザー ID は、aiwinst です。
別のコンピューターにインストールしたDB2サーバーを使用する場合、このユーザーは、DB2がインストールされているコンピューターで作成されます。
- DB2フェンスユーザー
- インスタンス作成時にDB2で必要になる2次ユーザーID。このユーザーは、DB2データベースフェンスグループのメンバーである必要があります。他のユーザープロパティーのデフォルト値を使用できます。
デフォルトのDB2フェンスユーザー ID は、aiwdbfid です。
別のコンピューターにインストールしたDB2サーバーを使用する場合、このユーザーは、DB2がインストールされているコンピューターで作成されます。
- DB2データベースクライアントユーザー
- DB2クライアントが使用するユーザーID。このユーザーは、DB2 サーバーを別のコンピューターにインストールし、DB2 クライアントを RICOH ProcessDirector と同じコンピューターにインストールする場合だけ必要です。このユーザーは、1 次またはデフォルトグループがDB2データベースグループに設定されている必要があります。他のユーザープロパティーのデフォルト値を使用できます。
デフォルトのDB2データベースクライアントユーザー ID は、aiwclnt です。
RICOH ProcessDirector では、2 次コンピューターに、 RICOH ProcessDirectorシステムユーザーも必要です。
- 注意:
- これらのユーザー ID で有効期限ルールを使用したパスワードをセットアップする場合、必要に応じて、これらの ID を管理する必要があります。必要なときにパスワードを変更せずに、その有効期限が切れた場合、RICOH ProcessDirector は機能を停止します。
RICOH Transform 機能 ユーザーおよびグループ
次のRICOH Transform 機能のいずれかをインストールする場合は、さらに1つのグループおよび2つのユーザーを追加する必要があります。
- Ricoh AFP から PDF
- Ricoh PCL から AFP
- Ricoh PostScript/PDFからAFP
- Ricoh SAP から AFP
- 重要:
- いずれのRICOH Transform 機能ユーザーIDも RICOH ProcessDirectorユーザーIDと同じにしないでください。例えば、RICOH ProcessDirector のユーザー ID が aiw1 の場合、いずれの Transform Featureユーザー ID にも aiw1 を入力しないでください。