ワークフローからSOAP Webサービスを呼び出す

SOAP Webサービスを呼び出すには、SOAP Webサービスの呼び出しに使用するパラメーターを識別します。RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でのデータ交換をテストします。次に CallSOAPServiceステップテンプレートを基にしたステップをワークフローに追加します。
ワークフローからSOAP Webサービスを呼び出すには、以下の手順に従ってください。
  1. アプリケーションのSOAP Webサービスとの通信要件を確認します。
    • アプリケーションでの認証のための値
    • SOAP Webサービスにデータを要求するための値
    • 応答で提供されるデータ形式

    アプリケーションの使用説明書を参照するか、アプリケーションをホストしている会社にお問い合わせください。

  2. RICOH ProcessDirectorで、アプリケーションとの通信を準備するには、以下のタスクを実行してください。
    • アプリケーションにセキュリティー証明書が必要な場合は、RICOH ProcessDirectorの1次コンピューターに証明書をインストールします。
    • 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用するようにシステムをセットアップします。
    • 呼び出す予定のWebサービスすべてのWSDLファイルをインポートします。

      RICOH ProcessDirectorは、WSDLファイル内のSOAP操作からSOAP要求オブジェクトを作成します。RICOH ProcessDirectorがオブジェクトを作成するときに、SOAP操作の名前に追加する接頭部を指定します。SOAP要求オブジェクトは、Webサービスへの正しい呼び出しの作成に必要なSOAPバージョンなどの情報の判断を RICOH ProcessDirectorに任せます。

    詳しくは、関連タスクを参照してください。

  3. アプリケーションで認証してSOAP Webサービスに応答を要求する手動テストを実行します。Webサービスが予期した応答を返すことを確認します。
    多くのブラウザーには、Boomerang for Google Chromeなど、テストWebサービスがSOAPクライアントに対して呼び出すプラグインがあります。
  4. 要求を指定する方法を決定します。
    • 要求ペイロードプロパティーの値としてペイロードを入力できます。
    • ジョブの処理中にCallSOAPServiceステップがアクセスできるテキストファイルに、ペイロードを保存できます。
  5. ワークフロータブをクリックします。
  6. 変更するワークフローの名前をクリックします。
  7. オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。
    編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
  8. ワークフローに組み込まれているステップと、そこで設定されているデフォルト値を確認します。
  9. CallSOAPServiceステップテンプレートを基にしたステップを、ワークフローの適切な場所に追加します。
  10. ジョブプロパティーに値を設定します。
    1. 要求URLプロパティーに、ステップが呼び出すWebサービスのURLを設定します。
      URL は、HTTP または HTTPS プロトコルを使用できます。
    2. パスワードプロパティーに、アプリケーションによる認証のためにステップがSOAP Webサービスに提供するパスワードを設定します。
      このプロパティーの値としてパスワードを入力します。SOAP Webサービスにパスワードを提供するには、要求ペイロードプロパティー、または 要求URLプロパティー内のシンボルとして Job.WebService.Passwordプロパティーを指定します。${Job.WebService.Password}。使用するプロパティーを判断するには、Webサービスの使用説明書を参照してください。
    3. 要求ペイロードタイププロパティーを設定するには、以下の手順に従ってください。
      • 要求ペイロードプロパティーの値としてWebサービス要求の本文を指定するには、 テキストを選択します。
      • ジョブの処理中にCallSOAPServiceステップがアクセスできるテキストファイルに、Webサービス要求の本文を指定するには、 ファイルを選択します。
    4. 要求ペイロードプロパティーを設定するには、以下の手順に従ってください。
      • 要求ペイロードタイププロパティーを テキストに設定する場合は、このプロパティーの値としてペイロードを入力します。
      • 要求ペイロードタイププロパティーを ファイルに設定する場合は、完全なディレクトリーパス、名前、テキストファイル拡張子をこのプロパティーの値として入力します。

        テキストファイルにペイロードを入力します。

      ペイロードでパスワードを送信するには、シンボルとしてJob.WebService.Passwordプロパティーを指定します。

      この例では、注文IDはCustom 3ジョブプロパティー( Job.Info.Attr3)の値として保存されます。ペイロードには、<Token>エレメントの値としてパスワード、<OrderID>エレメントの値として注文IDが含まれます。

      <Token>${Job.WebService.Password}</Token><OrderID>${Job.Info.Attr3}</OrderID>

      このステップは、SOAP Webサービスの呼び出し時にシンボルを解決します。

    5. 環境内でプロキシサーバーがWebサービスと通信する必要がある場合は、プロキシを使用プロパティーに正しいプロキシサーバーを設定します。
    6. 応答ファイルプロパティーに、RICOH ProcessDirectorがアプリケーション応答の保存に使用するファイルの、完全なディレクトリーパスとファイル名を設定します。
      通常、この値は${getFileName(print,xml,write)}です。
      応答がこのファイルに保存されると、ワークフロー内の他のステップが応答を処理できるようになります。
    7. SOAP要求プロパティーに、WSDLファイルのインポート時に RICOH ProcessDirectorが作成した SOAP要求を設定します。

      例えば、GetOrdersByDateSOAP要求を使用するとします。インポート時には、SOAP要求の名前の先頭に PrintShopを追加しました。 PrintShop-GetOrdersByDateを選択します。

  11. 完了したら、OKをクリックします。
  12. ワークフローを保存し、使用可能にします。

ワークフローのセットアップが完了したら、RICOH ProcessDirectorとアプリケーションの間でデータの交換をテストします。

MarcomCentral Connect機能には、 CallSOAPServiceステップが組み込まれた付属のワークフローが2つあります。