MarcomCentral Connect

MarcomCentral Connect 機能は、MarcomCentral の®オンラインストアと Web to Print 機能を実動ワークフローに統合する方法を示します。SOAP Web サービスの入力装置は、MarcomCentral から印刷、デジタル、およびその他の品目の注文を取得します。RICOH ProcessDirector は、注文ごとにジョブを 1 つ作成します。また、注文の品目ごとに子ジョブを 1 つ作成します。RICOH ProcessDirector は、印刷物に使用するファイルをダウンロードします。また、すべての品目の処理が完了したときには、MarcomCentral に注文を完了するよう通知します。

サンプルオブジェクトとワークフローを使用した実用的なシミュレーション

MarcomCentral Connect 機能には、MarcomCentral Web サービスへの呼び出しを使用して情報を交換する方法をデモする、完全なシミュレーションが含まれています。この Web サービスは、RICOH ProcessDirector オブジェクトとワークフローを、MarcomCentral Web サイトにあるサンプルストアと接続します。このサンプルストアは、MarcomCentralへの RICOH ProcessDirector Webサービスインターフェースのテスト環境として機能します。

このシミュレーションで使用されるオブジェクトとワークフローは次のとおりです。

  • MarcomReceiveOrdersサンプル SOAP Web サービスの入力装置は、日付別に注文を返す MarcomCentral Web サービス呼び出しをシミュレートします。入力装置は注文サンプルを取得し、ジョブに変換して、 MarcomProcessOrdersワークフローに割り当てます。

  • MarcomProcessOrdersサンプルワークフローは、MarcomCentral の注文を処理します。このワークフローは、MarcomCentral 注文情報を RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに変換します。このワークフローは、注文の各品目のジョブチケットを取得し、ジョブチケットごとに子ジョブを 1 つ作成します。このワークフローは、 MarcomProcessJobTicketワークフローに、これらの子ジョブを送信します。

  • MarcomProcessJobTicketサンプルワークフローは、MarcomCentral のジョブチケットを処理します。ジョブチケット情報を RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに変換します。このワークフローは、MarcomCentral ストックキーピングユニット (SKU) ID を使用して、各注文の品目の処理方法に関する情報を取得します。ワークフローは、ファイルをダウンロードして印刷する分岐に各印刷物を通過させます。ワークフローは、品目が注文に追加されたことをウェアハウスが確認するまでジョブを保持する分岐に、非印刷物を通過させます。

  • 注文にあるすべての品目の処理が完了したら、MarcomCloseoutOrdersサンプル SOAP Web サービスの通知は、注文を完了する Web サービスの呼び出しをシミュレートします。通知が実際にこの Web サービスを呼び出すと、Web サービスはサンプルストアの注文を完了します。サンプルストアにある注文の各品目のステータスが 出荷済みに変わります。

この図は、RICOH ProcessDirector 入力装置、ワークフロー、通知が MarcomCentral Web サービスを呼び出し、MarcomCentral ストアと情報を交換する仕組みを示しています。

この図は、入力装置、ワークフロー、通知が Web サービスを呼び出し、MarcomCentral ストアと情報を交換する仕組みを示しています。

次の図は、MarcomProcessOrdersワークフローの 3 つのステップに着目しています。

  • ApplyXSLTransform

    このステップは、MarcomCentral 形式の情報を RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーに変換します。

  • CallSOAPService

    このステップは、MarcomCentral ジョブチケット Web サービスを呼び出し、各注文のジョブチケットを取得します。

  • CreateJobsFromXML

    このステップは、MarcomCentral Web サービスが返した情報を使用して、ジョブチケットごとにジョブを 1 つ作成します。このステップは、MarcomProcessJobTicketワークフローにジョブを実行依頼します。

この図は、MarcomProcessOrders ワークフローの 3 つのステップに着目しています。

3 つめの図は、MarcomProcessJobTicketワークフローにある 6 つのステップ (その 1 つは実際には複数のステップがセットになっています) に着目しています。このワークフローには、 ApplyXSLTransformステップが 2 つ、 CallSOAPServiceステップが 1 つ、および DownloadFileステップが 1 つ含まれています。 DownloadFileステップは、ジョブチケット情報に含まれる URL を使用して、印刷ファイルをダウンロードします。また、ワークフローには、ファイルの印刷および非印刷物の処理に必要な一連のステップも含まれています。

この図は、MarcomProcessJobTicket ワークフローの 6 つのステップに着目しています。

このシミュレーションを実行して動作を確認した後で、サンプルを編集して、MarcomCentral Web サイトにある自分のストアに接続できます。例えば、自分のストアで注文された品目を処理するために必要な情報を使用して、外部データソースにアクセスするステップを追加できます。MarcomProcessJobTicketワークフローの印刷ステップを実働ワークフローのステップで置き換えたり、子ジョブを複数の実働ワークフローへ送信したりできます。通知を追加して、MarcomCentral に追加情報を送信できます。詳しくは、関連タスクを参照してください。

情報変換に使用されるジョブプロパティーとサンプルファイル

MarcomCentral Connect 機能には、次のようなジョブプロパティーと XSLT スタイルシートのサンプルが用意されています。

  • MarcomCentral 注文 IDMarcomCentral 注文番号MarcomCentral ジョブチケット ID、および MarcomCentral 製品タイプジョブプロパティーは、MarcomCentral の注文とジョブチケットの XML エレメントから変換された値を受け取ります。

  • 5 つの XSLT スタイルシートは、注文ジョブと各チケットジョブで、XML エレメントをジョブプロパティーに変換する方法を示します。

前提条件

MarcomCentral Connect機能には、Web Services Enablement機能が必要です。