カスタムPDFプリンターオブジェクトを定義する
カスタムPDFプリンターオブジェクトとは、対応しているRicoh PDFプリンターのリストに含まれていない特定モデルのPostScriptプリンターです。例えば、一部の
Ricoh PostScript プリンターや他のメーカーの PostScript プリンターを使用する場合です。カスタムPDFプリンターのプリンターサーバーは、Linux 1次/2次サーバーまたはWindowsアプリケーションサーバーである必要があります。
ジョブは、次のスケジューリングプロパティーを使用してカスタムPDFプリンターに割り当てられます。カスタマー名、 ジョブサイズ、 場所、 メディア、 出力ビン、 出力形式、 折り、 完全バインド、 リングバインド、 パンチ、 ステープル。AFPサポート機能がインストールされている場合は、 クラス、 宛先、 用紙のスケジューリングプロパティーを追加で使用できます。その他のスケジューリングプロパティーは、構成ファイルで定義できます。
カスタムPDFプリンターオブジェクトとパススループリンターオブジェクトは、両方ともPDF形式でジョブを印刷できます。カスタムPDFプリンターオブジェクトは、製造元が提供するPostScript Printer Description(PPD)ファイルのコンテンツに基づいて、そのプリンターに固有のPostScriptを作成します。
カスタムPDFプリンターオブジェクトを定義する前に、リコーのサポート担当者から、カスタムプリンター定義ファイルを入手する必要があります。このファイルにより、RICOH ProcessDirectorがプリンター用のデバイス固有のPostScriptを作成できます。
カスタムPDFプリンターオブジェクトを定義するには、次の手順に従います。- 管理タブをクリックします。
- 左のペインで をクリックします。
- 既存のカスタムPDFプリンターオブジェクトと同じカスタムプリンター定義ファイルを使用するカスタムPDFプリンターオブジェクトを定義するには、既存のプリンターオブジェクトを右クリックし、コピーを選択します。カスタムプリンター定義ファイルを使用する最初のカスタムPDFプリンターオブジェクトを定義するには、以下の操作を行います。
- をクリックします。
- プリンタサーバーリストで、カスタムPDFプリンターデバイスの定義先のサーバーを選択します。
- ファイルのインポートをクリックすると、 Ricohプリンターコネクターページが新しいブラウザータブで開かれます。
- Ricohプリンターコネクターページで、 カスタムプリンター定義ファイルのインポートをクリックします。
- インポートするファイルに移動し、選択します。RICOH ProcessDirectorは、ファイルをプリンターサーバーにインストールします。
- カスタムプリンタータイプフィールドに、インポートしたカスタムプリンター定義ファイルの名前を入力します。ファイル拡張子は入力しないでください。例えば、KM_1250.gpzを使用する場合は、KM_1250と入力します。
RICOH ProcessDirectorは、GPZおよびZIP拡張子を持つカスタムプリンター定義ファイルをサポートしています。
- 一般タブで、すべての必須フィールドに値を入力します。
- 注意:
- Linux 1次/2次サーバーまたはWindowsアプリケーションサーバーをプリンターサーバーとして選択します。プリンターのカスタムプリンター定義ファイルをインポートしたばかりの場合は、ファイルのインポート先プリンターサーバーと同じプリンターサーバーを指定します。
- プリンタードライバーは、RICOH ProcessDirector サーバーのインストール時に選択した言語で状態情報を報告します。このプリンターからのメッセージを別の言語で受け取るには、 プリンター言語プロパティーを適切に設定します。
- SNMPは、RICOH ProcessDirectorがプリンターへの接続を確立するときに、プリンターのシリアル番号を返します。RICOH ProcessDirectorは シリアル番号プロパティーをチェックして、プリンターがカスタムPDFプリンターとしてサポートされているモデルの1つであることを確認します。
- ジョブ状況のポーリング間隔プロパティーのデフォルト値は、10 秒です。ネットワークのトラフィックを削減する必要がある場合は、RICOH ProcessDirector がプリンターにジョブ状況を要求する間隔を大きくします。
- スケジューリングタブで、このプリンターにジョブを割り当てるために RICOH ProcessDirector で使用する値を入力します。スケジューリングに使用されないプロパティーは、値を空白または 設定なしにしておきます。これらの値は、対応するジョブスケジューリングプロパティーの指定値と一致します。プリンターに送信するジョブをメディアに応じてスケジュールする場合は、サポートされるメディアプロパティーの設定時に、次の内容を考慮するようにしてください。
- 特定のメディアを選択すると、そのメディアを使用するジョブのみがそのプリンターにスケジュールできるようになります。
- 作動可能なメディアオブジェクトを選択すると、プリンターに現在セットされているメディアを必要とするジョブのみが、プリンターに対してスケジュール可能になります。
- すべてのメディアを選択すると、セットされているメディアにかかわらず、プリンターに対してすべてのジョブがスケジュール可能になります。
- OKをクリックします。
- 注意:
- RICOH ProcessDirectorは、カスタムPDFプリンターを実行するために、Linux 1次/2次サーバーまたはアプリケーションサーバー上に独立したJava仮想マシンを作成します。一部のコンピューターセキュリティソフトウェアでは、Java仮想マシンが作成されることがユーザーに通知されます。