高品質グレースケール出力を InfoPrint 4100 プリンターで印刷する
ある保険会社では、時間をかけて AFP カラー印刷に移行しようとしています。そのためその会社では、AFP カラー管理を使用して高品質グレースケール出力を InfoPrint 4100 プリンターで印刷することからそのプロセスを始めます。
この保険会社には社内に印刷部門があり、4 つの両面印刷 InfoPrint 4100 ラインが設置されています。この会社では、文書構成ツールで AFP 印刷ジョブを作成し、そのジョブを InfoPrint Manager for Windows に実行依頼しています。ここで、印刷作業の負荷が平衡化され、すべてのプリンターがフル稼働するよう保たれています。
この会社は、イメージを出力の一部に加えることを決定しました。まず始めに、クライアントに送付する書類のレターヘッドに、保険外交員の写真を載せたいと考えます。フルカラー印刷に移行する準備ができていないため、現在設置されているプリンターでモノクロイメージを印刷するしかありません。残念ながら、イメージは満足できるものではありません。暗く、平面的であるため、プロフェッショナルに見えないのです。
ソリューション
Ricoh のチームは、イメージの品質を上げるため、以下の変更を提案します。
- プリンターをアップグレードして、InfoPrint POWER アーキテクチャー (マイクロコードリリース 15.4 以降) 対応のコントローラーを使用できるようにします。
この更新によって AFP カラー管理サポートが得られるため、ハーフトーンおよびトーン転送カーブによる高品質グレースケール印刷が可能になります。
- プリンターに対応する AFP Color Emulation 機能を購入し、インストールします。
- AFPリソースインストーラー を使用してイメージを管理します。これには最高品質の出力を得るための、適切なハーフトーンおよびトーン転送カーブへのイメージの関連付けが含まれます。
AFPリソースインストーラー およびリソースライブラリーを追加し、マイクロコードリリース 15.4 および AFP Color Emulation フィーチャーを使用するために 1 つの InfoPrint 4100 プリンター行を更新するためのソリューションダイアグラム。
インプリメンテーション
このソリューションを実現するため、印刷部門と Ricoh 担当者が協力し、新しい機能を試してみるために印刷ラインの 1 つをアップグレードします。手順は以下のとおりです。
- 印刷コントローラーをマイクロコードリリース 15.4 以降にアップグレードします。
- AFP Color Emulation 機能をプリンターコントローラーにインストールします。
- AFPリソースインストーラーをインストールします。
- 以下の作業に AFPリソースインストーラー を使用します。
- InfoPrint 4100 プリンター用のカラー変換 CMR と、写真を撮るときに使用するデジタルカメラ用のカラー変換 CMR を作成し、インストールします。
- 使用したい印字密度および見栄えの値に基づいて、InfoPrint 4100 で使用する汎用ハーフトーンおよびトーン転送カーブ CMR を選択します。
- 保険外交員の写真をリソースライブラリーにインストールし、それらを該当する CMR に関連付けます。
- RICOH InfoPrint Manager の宛先を更新し、写真を含む印刷ジョブが、AFP Color Emulation フィーチャーがインストールされているプリンターラインに送信されるようにします。
- イメージをインストールした時に指定した名前で、そのイメージを呼び出す印刷ジョブを作成します。