ジョブの締め切りを設定する
ジョブの締め切りの設定は、SLA ターゲットステップの設定とは異なります。SLA ターゲットステップが指定された時間内に完了しない場合、SLA 結果は[未達成]に変わり、ジョブでリセットすることができません。締め切りは、ジョブの進行状況を追跡し、結果を報告するために使用されます。ワークフローの別のポイントで進行状況を監視する場合、同じジョブに複数の締め切りを設定できます。締め切り結果には、直近の締め切りの結果が反映され、新しい締め切りが設定されると必ずリセットされます。例えば、印刷ステップ完了の締め切りを 3:00、挿入ステップ完了の締め切りを 5:00 に設定するとします。あるポイントで、ジョブが印刷の締め切りを 5 分過ぎても、挿入の締め切りはまだ満たしています。前の締め切り (印刷) を過ぎても、締め切り結果プロパティーの最終値は[達成]です。
SLA ターゲットステップと、SetDeadlineステップにより設定される締め切りの両方を同じワークフローで設定することにした場合、SLA ターゲットステップと最後の締め切りステップに同じステップを選択することをお勧めします。その構成では、締め切りステップを追跡し、ジョブが遅れた場合に回復する時間をオペレーターに与えることができますが、ジョブの最終的な SLA 結果も記録できます。
必要な SetDeadline ステップの数、およびワークフロー内でそれらを配置する場所を決定する必要があります。1 つのワークフローに複数の締め切りを設定できますが、ジョブがワークフロー内を移動するときにジョブに対して一度にアクティブにできる締め切りは 1 つだけです。
非サービス期間は、予想完了時間を計算するときは含められませんが、SLA 結果を設定するときは使用されます。
- 注意:
- ワークフローにSetDeadlineステップが含まれていない場合でも、 締め切りの変更アクションを使用して、ジョブの締め切りを設定または変更できます。
- ワークフロータブをクリックします。
- ワークフローの名前をクリックします。
- オプション: ワークフロー名の左にあるスイッチをクリックして、ワークフローを使用不可にします。 編集中にワークフローを無効にしないと、このワークフローを使用するジョブは引き続きステップ内を進みます。保存するときに、ワークフローが一時的に無効になり、その後再度有効になります。ワークフローで処理されているジョブでエラーが発生する可能性があります。
- ワークフローエディターで、ウィンドウの右上隅にあるステップテンプレートをクリックします。
- SetDeadlineステップテンプレートを選択して、ワークフローエディターにドラッグします。必要な場所にそのステップを配置します。次の点に注意してください。
- ジョブがワークフローに入ったときにすぐに締め切りを設定する場合は、ステップをワークフローの先頭近く (例えば DetectInputDataStream ステップ) に配置します。
- ステップでジョブを処理したときに開始される締め切りを設定する場合は、ジョブを処理するステップの前に SetDeadline ステップを配置します。 現在の時刻プロパティーに対して相対的に締め切りを設定します。
- ワークフローで子ジョブを処理し、それらに親ジョブから締め切りを継承させる場合、すべての子ジョブが SetDeadline ステップによって処理され、このステップで 親ジョブから締め切りを継承するプロパティーが はいに設定されていることを確認してください。
- 条件付きワークフローの場合は、締め切り、 締め切りステップ、 締め切りの結果、および 予想される結果プロパティーを指定された値と比較する条件付き処理ルールを含むコネクターを作成できます。ワークフロー内のジョブのこれらの条件を RICOH ProcessDirector で評価する場合は、コネクターに到達する前にジョブが SetDeadline ステップを完了する必要があります。
- 新しいSetDeadlineステップを右クリックして、 プロパティーを選択します。
- 締め切りをクリックします。次の手順に従います。
- 締め切りを満たすためにジョブが完了する必要があるステップを選択することによって、締め切りステッププロパティーを設定します。例えば、締め切りを満たすために特定の時刻までにジョブが印刷される必要がある場合は、PrintJobs ステップを選択します。
- 締め切りの日付プロパティーを設定し、締め切りの日付を設定するために使用される設定を指定します。プロパティー値に対して相対的を選択する場合は、値のタイムスタンプが含まれる任意のプロパティーを選択できます。タイムスタンプに対するオフセットを指定して、締め切りの時刻を設定します。 SetDeadline ステップが実行されるときに選択するプロパティーのタイムスタンプ値が設定されている必要があります。プロパティーのタイムスタンプ値が設定されるまでは、RICOH ProcessDirector は、ジョブが締め切りを満たすためにスケジュールどおりに進行しているかどうかを判断できません。
- 重要:
- 締め切りプロパティーは選択しないでください。
- 締め切りの時刻を設定するプロパティーを設定します。
- 親ジョブから締め切りを継承するプロパティーを設定し、子ジョブが親ジョブから締め切りを継承するかどうかを指定します。
- ワークフローに複数の SetDeadline ステップがある場合は、 既存の締め切りを指定変更するプロパティーを設定します。このプロパティーをはいに設定した場合、このステップによって設定される締め切りは、他の SetDeadline ステップによって設定された既存の締め切りを指定変更します。このプロパティーを いいえに設定した場合、別の締め切りがアクティブになっているときにワークフローはこの締め切りを設定しません。
- 注意:
- このプロパティーをいいえに設定すると、条件付きワークフローで、1 つの分岐からのステップが締め切りが既に設定されている SetDeadline ステップに到達し、別の分岐からのステップが締め切りのない SetDeadline ステップに到達する場合に役に立ちます。
- 完了したら、OKをクリックします。
- 締め切りを満たすためにジョブが完了する必要があるステップを選択することによって、締め切りステッププロパティーを設定します。
- ワークフロー内に配置する各 SetDeadline ステップについてこれらの手順を繰り返します。
- ワークフローを保存し、使用可能にします。