スクリプトを使用してインサーター制御ファイルを送信し、結果ファイルを受信する
- 注意:
- RICOH ProcessDirector 提供のいずれかのスクリプトを使用する代わりに、独自のスクリプトを使用してもかまいません。ただし、使用するスクリプトは、RICOH ProcessDirector スクリプトと同じパラメーターを受け入れるものでなければなりません。スクリプトが受け入れるすべてのパラメーターについては、ディレクトリー
/aiw/aiw1/bin
内のスクリプトのプロローグを参照してください。
インサーターコントローラーオブジェクトを作成するときは、以下のプロパティーでスクリプトとそのパラメーターを指定します。
- 制御ファイルタブ: コマンドの送信
- 第2制御ファイルタブ: コマンドの送信
- 結果ファイルタブ: 受信コマンド
- 結果ファイルタブ: ポーリングコマンド
/aiw/aiw1/bin
内のインサーターファイルを転送するためのスクリプトは、提供スクリプトを/aiw/aiw1/bin
ディレクトリーにリストアップします。
/aiw/aiw1/bin
内のインサーターファイルを転送するためのスクリプト
Script | 概要 |
---|---|
copy_file.sh (Linux) copy_file.pl (Windows) |
インサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector スプールディレクトリーから同じコンピューター上の別のディレクトリーにコピーします。 1 つ以上のインサーター結果ファイルを 1 次コンピューター上のディレクトリーからステージングディレクトリーにコピーします。 |
move_file.sh (Linux) move_file.pl (Windows) |
インサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector スプールディレクトリーから同じコンピューター上の別のディレクトリーに移動します。 1 つ以上のインサーター結果ファイルを 1 次コンピューター上のディレクトリーからステージングディレクトリーに移動します。 |
ftp_file.sh (Linux のみでサポート) |
ファイル転送プロトコル (FTP) を使用して、インサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector スプールディレクトリーから別のコンピューター上のディレクトリーに送信します。 ファイル転送プロトコル (FTP) を使用して、別のコンピューター上のディレクトリーからの 1 つ以上のインサーター結果ファイルを受信し、1 次コンピューター上のステージングディレクトリーに保存します。
|
scp_file.sh (Linux のみでサポート) |
セキュアコピープロトコル (SCP) を使用して、インサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector スプールディレクトリーから別のコンピューター上のディレクトリーに送信します。 セキュアコピープロトコル (SCP) を使用して、別のコンピューター上のディレクトリーからの 1 つ以上のインサーター結果ファイルを受信し、1 次コンピューター上のステージングディレクトリーに保存します。
|
sftp_file.sh (Linux のみでサポート) |
セキュアファイル転送プロトコル (SFTP) を使用して、インサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector スプールディレクトリーから別のコンピューター上のディレクトリーに送信します。 セキュアファイル転送プロトコル (SFTP) を使用して、別のコンピューター上のディレクトリーからの 1 つ以上のインサーター結果ファイルを受信し、1 次コンピューター上のステージングディレクトリーに保存します。
|
インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するためのパラメーターには、RICOH ProcessDirectorからインサーターコントローラーにインサーター制御ファイルを送信するために提供されたスクリプトで指定できるパラメーターが記載されています。大括弧はオプションパラメーターを示します。
インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するためのパラメーター
Script | インサーター制御ファイルをインサーターコントローラーに送信するためのパラメーター (送信コマンド) |
---|---|
copy_file.sh (Linux) copy_file.pl (Windows) |
-d destination_directory/filename [-pfile_permissions] [-v] |
ftp_file.sh (Linux のみでサポート) |
-d destination_directory/filename -h host [-pfile_permissions] -u user_id [-v] -w password -x put |
scp_file.sh (Linux のみでサポート) |
-d destination_directory/filename -h host [-pfile_permissions] -u user_id [-v] -x put |
sftp_file.sh (Linux のみでサポート) |
-d destination_directory/filename -h host [-pfile_permissions] -u user_id [-v] -x put |
|
- -d destination_directory/filename
- インサーター制御ファイルの宛先ディレクトリーとファイル名を指定します。ファイル名には、RICOH ProcessDirector シンボルを使用して RICOH ProcessDirector プロパティーの値を含めることができます。例えば、${Job.Inserter.JobID} シンボルは、[インサータージョブ名]プロパティーの値を取得します。
- -h host
- 別のコンピューターのホスト名を指定します。
- -u user_id
- 別のコンピューターのログイン名を指定します。
- -v
- 問題のトラブルシューティングを支援する冗長モードを指定します。このパラメーターはオプションです。
- -w password
- 別のコンピューターのログインパスワードを指定します。
- -p file_permissions
- 宛先ディレクトリーのインサーター制御ファイルに(UNIXchmodコマンドを使用して)設定する許可を8進法形式で指定します。このパラメーターはオプションです。これが省略された場合、スクリプトは許可を設定しません。
- -x put
- インサーター制御ファイルが RICOH ProcessDirector から別のシステムに送信されるように指示します。
インサーター結果ファイルを RICOH ProcessDirector に受信するためのパラメーターには、RICOH ProcessDirectorがインサーターコントローラーのインサーター結果ファイルを受信するために提供されたスクリプトに指定できるパラメーターが記載されています。大括弧はオプションパラメーターを示します。
インサーター結果ファイルを RICOH ProcessDirector に受信するためのパラメーター
Script | インサーター結果ファイルを受信するためのパラメーター (受信コマンド) | ディレクトリー内のすべてのインサーター結果ファイルを受信するためのパラメーター (ポーリングコマンド) |
---|---|---|
copy_file.sh (Linux) copy_file.pl (Windows) |
-s source_directory/filename | -s source_directory/* |
ftp_file.sh (Linux のみでサポート) |
-h host -s source_directory/filename -u user_id [-v] -w password -x get |
-h host -ssource_directory/*-u user_id [-v] -w password -x get |
scp_file.sh (Linux のみでサポート) |
-h host -s source_directory/filename -u user_id [-v] -x get |
-h host -ssource_directory/*-u user_id [-v] -x get |
sftp_file.sh (Linux のみでサポート) |
-h host -s source_directory/filename -u user_id [-v] -x get |
-h host -ssource_directory/*-u user_id [-v] -x get |
|
- -h host
- 別のコンピューターのホスト名を指定します。
- -u user_id
- 別のコンピューターのログイン名を指定します。
- -v
- 問題のトラブルシューティングを支援する冗長モードを指定します。このパラメーターはオプションです。
- -w password
- 別のコンピューターのログインパスワードを指定します。
- -s source_directory/filename
- インサーター結果ファイルのソースディレクトリーとファイル名を指定します。ファイル名には、RICOH ProcessDirector シンボルを使用して RICOH ProcessDirector プロパティーの値を含めることができます。例えば、${Job.Inserter.JobID} シンボルは、[インサータージョブ名]プロパティーの値を取得します。
- -s
source_directory/*
- インサーター結果ファイルが含まれるソースディレクトリーを指定します。ファイル名をアスタリスク (*) にした場合、そのディレクトリー内のすべてのファイルが指定されます。パラメーター値全体を引用符で囲んでください。
- -x get
- RICOH ProcessDirector が 1 つ以上のインサーター結果ファイルを別のコンピューターから受信することを示します。
例
次の例では、ジョブのインサーター制御ファイルを RICOH ProcessDirector からインサーターコントローラーに送信するために、インサーターコントローラーの 送信コマンドプロパティーで指定できるスクリプトを示します。
copy_file.sh -d /inserter/input/${Job.Inserter.JobID}.icf -p 644ftp_file.sh -x put -h sys1 -u user1 -w pass1 -d /inserter/input/${Job.Inserter.JobID}.icf -p 644scp_file.sh -x put -h sys1 -u user1 -w pass1 -d /inserter/input/${Job.Inserter.JobID}.icf -p 644sftp_file.sh -x put -h sys1 -u user1 -d /inserter/input/${Job.Inserter.JobID}.icf -p 644sftp_file.sh -x put -h sys1 -u user1 -d /inserter/input/ .icf -p 644
インサーターコントローラーから RICOH ProcessDirector へのジョブのインサーター結果ファイルを受信するために、インサーターコントローラーの 受信コマンドプロパティーで指定できるコマンドを示します。
copy_file.sh -s /inserter/output/${Job.Inserter.JobID}.icfftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -w pass1 -s /inserter/output/${Job.Inserter.JobID}.icfscp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -w pass1 -s /inserter/output/${Job.Inserter.JobID}.icfsftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -s /inserter/output/${Job.Inserter.JobID}.icf
インサーターコントローラーから RICOH ProcessDirector へのディレクトリー内のすべてのインサーター結果ファイルを受信するために、インサーターコントローラーの ポーリングコマンドプロパティーで指定できるコマンドを示します。
copy_file.sh -s "/inserter/output/*.icf"ftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -w pass1 -s "/inserter/output/*.icf"scp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -w pass1 -s "/inserter/output/*.icf"sftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -s "/inserter/output/*.icf"sftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -s "/inserter/output/*.icf"sftp_file.sh -x get -h sys1 -u user1 -s "/inserter/output/*.icf"