インストールエラーのトラブルシューティングを行う

RICOH ProcessDirector のインストールで問題が発生した場合は、インストールログで情報を確認します。
インストーラーログ情報は次のディレクトリーにあります。
  • opt/infoprint/ippd/logs
  • opt/infoprint/ippd/logs/installer
  • /tmp

インストールエラーは、SELinux が有効になっている RICOH ProcessDirector のインストールプログラムを実行すると、Linux システム上で発生します。

  • システムで Security Enhanced Linux (SELinux) が有効になっているかを確認するには、コマンドプロンプトを開いて次のように入力します。
    • getenforce
  • コマンドが強制を返す場合は、SELinux を無効にして、再度インストールをしてください。

RICOH ProcessDirector を再インストールする必要がある場合、次の DB2 シナリオで対応してください。
  • RICOH ProcessDirector バージョンの DB2 をインストールした場合、以下の操作に従います。

    RICOH ProcessDirectorをインストールするとき、インストールプログラムはDB2インスタンスとユーザーIDを作成します。このとき使用される値は、DB2インスタンスユーザーに入力する値です。この名前のDB2インスタンスやユーザーIDがRICOH ProcessDirectorシステム上に存在していないことも確認してください。別のバージョンのDB2であっても同様です。

    この名前を使用しているインスタンスがインストールプログラムで検出されると、インスタンスは作成されません。既存のインスタンスを削除することも、DB2 のインスタンスユーザーに別の値を選択することもできます。既存のインスタンスを削除するには、次のコマンドを入力し、DB2 のインスタンスユーザーに使用する名前を変更します。

    • /opt/IBM/db2/V11.1/instance/db2idrop DB2 のインスタンスユーザー
      注意:
    • バージョン 11.1 以外の DB2 がインストールされている場合や、DB2がデフォルト以外の場所にインストールされている場合は、パス名がこれとは異なる可能性があります。
    • DB2インスタンスを削除すると、そのインスタンスのすべてのデータが削除されます。

  • 自身で用意した DB2 を 1 次コンピューターにインストールした場合:

    RICOH ProcessDirector を再インストールする必要がある場合は、初回のインストール時に作成された DB2 インスタンスが存在している可能性があります。このことを調べるには、root ユーザーとしてログインして次のコマンドを入力します。

    • /opt/IBM/db2/V11.1/instance/db2ilist
      注意:
    • パス名は、DB2 がデフォルト以外の場所にインストールされている場合はこれとは異なる可能性があります。

  • 1 次コンピューター (リモートコンピューター) とは異なるコンピューターに独自の DB2 コピーをインストールした場合:

    RICOH ProcessDirector を再インストールする必要がある場合は、初回のインストール時に作成された DB2 インスタンスが存在している可能性があります。このことを調べるには、root ユーザーとしてログインして次のコマンドを入力します。

    • /opt/IBM/db2/V11.1/instance/db2ilist
      注意:
    • パス名は、DB2 がデフォルト以外の場所にインストールされている場合はこれとは異なる可能性があります。

    使用しようとしているのと同じ名前の DB2 インスタンスが存在していても、再利用することはできません。次のいずれかを行えます。

    • RICOH ProcessDirector を再インストールするときに、DB2 インスタンスに対して別の名前を入力します。
    • 次のコマンドを入力して既存の DB2 インスタンスを削除します。
      • /opt/IBM/db2/V11.1/instance/db2idrop aiwinst
        重要:
      • DB2インスタンスを削除すると、そのインスタンスのすべてのデータが削除されます。