FTPまたはSCPクライアントを準備する

ジョブをワークフローに投入するために、アプリケーションは、FTP(ファイル転送プロトコル)、SCP(セキュアコピープロトコル)、 RICOH ProcessDirectorWebサービスなどのさまざまな方法で、入力ファイルをホットフォルダーにコピーまたは送信します。

セキュリティーの観点から、管理者の多くはLinuxシステム上でFTPを使用不可にします。ファイル転送には、代わりに SCP が使用されます。一部の FTP ソフトウェアメーカーはこの慣例を認識しており、FTP が優先的に使用されるように、FTP クライアントに機能を追加しています。FTP に失敗すると、ソフトウェアは SCP などの他の方法を試します。

RICOH ProcessDirectorでは、データファイルを入力装置ディレクトリーに転送するために使用するプロトコルは問題ではありません。最も重要なことは、使用するメカニズムに関係なく、RICOH ProcessDirectorがファイルにアクセスできるようにするために適切な許可を持つユーザーIDとパスワードを使用してジョブが実行依頼されるようにすることです。

インストール時に、RICOH ProcessDirectorではRICOH ProcessDirectorグループ(デフォルトは aiwgrp1)を作成し、このグループに対するRICOH ProcessDirectorシステムユーザー (デフォルトは aiw1) 権限を与えます。グループおよびシステムユーザー名を割り当てでき、またはデフォルトを使用できます。RICOH ProcessDirectorグループに属しているユーザーはすべて、RICOH ProcessDirectorが作成するファイルにアクセスできます。RICOH ProcessDirectorファイルを直接処理することが必要なユーザーIDを持つユーザー(FTPまたはSCPでジョブを実行依頼するユーザーなど)が1次コンピューターにいれば、そのユーザーIDをRICOH ProcessDirectorグループに追加する必要があります。RICOH ProcessDirectorグループ名は、デフォルトグループとしてではなく、ユーザー用の追加グループとして使用してください。

FTP(システムでFTPが使用可能になっている場合)による、またはSCPを使用するFTPクライアントによるジョブの実行依頼方法を説明するとき、ジョブ実行依頼者に、RICOH ProcessDirectorグループのメンバーであるユーザーIDでログインする必要があることを伝えてください。他のユーザー ID を使用すると、RICOH ProcessDirector は正しいアクセス許可を入力ファイルに設定しないため、ジョブを処理することができません。削除され、正しく再実行依頼されるまで、このジョブは 受信フェーズで エラー状態のままです。