itm_driver コマンド構文

itm_driver は、プロパティーを持つジョブをRicoh 変換サーバーに送信するために使用できるコマンドラインアプリケーションです。

構文

itm_driver-Sserver_address-Pport_number-F "-itm_in_filesfilename1 [,filename2,...]-itm_out_filesfilename3 [,filename4,...]" -stransform_ID [-tfilename] [-rnumber] [-Llocale] [-Eencoding] [-Cfilename]

フラグ

-S server_address
Ricoh変換サーバーのIPアドレスまたはホスト名。
-P port_number
Ricoh変換サーバーのポート番号。
-F “-itm_in_files filename -itm_out_files filename
変換用の入出力ファイル。各ファイルへの完全パスを含めます。フラグの後の値は、二重引用符で囲みます。引用符の中に他のオプションも含めることができます。これらのオプションは、使用する変換によって異なります。
-s [transform_ID]
送信された入力ファイルのタイプに基づいて、使用する変換の ID。有効な値:
8000
JPEG、GIF、および TIFF 画像ファイルを AFP に変換します。
8009
DSC 準拠 PostScript を AFP に変換します。
8010
Encapsulated PostScript を AFP に変換します。
8011
PostScript を AFP に変換します。
8012
CPSI 変換を使用して PDF を AFP に変換します。
8013
Monza 変換を使用して PDF を AFP に変換します。
8033
PCL を AFP に変換します。
8040
AFP を PDF に変換します。
8050
SAP 出力を AFP に変換します。
9000
Transform 機能は、送信された入力ファイルのタイプを検出し、正しい変換を選択します。
-t filename
Ricoh Transformドライバーのトレースを有効にします。filename の値は、ドライバーがトレース情報を書き込むログファイルへのパスです。パスは、絶対パスにすることも相対パスにすることもできます。このフラグはオプションです。
-r n
Ricoh Transformで、指定したページ数を変換した後に状況をレポートするように指示します。n の値は変換されたページ数です。指定したページ数が変換された後、メッセージが stdout に書き込まれます。このフラグはオプションです。
-L locale
Transform 機能からのメッセージの言語。このフラグはオプションです。locale の有効値:
de_DE
ドイツ語
en_US
英語
es_ES
スペイン語
fr_FR
フランス語
it_IT
イタリア語
ja_JP
日本語
pt_BR
ブラジルポルトガル語
-E encoding
Transform 機能からのメッセージのエンコード。このフラグはオプションです。encoding の有効な値は utf8 のみです。
-C filename
このコマンドのオプションを指定する制御ファイルへのパス。この制御ファイルは、コマンドフラグの代わりに使用できます。制御ファイルを指定した場合、制御ファイルの値は、コマンドで指定した対応する値を無視します。このフラグはオプションです。

このコマンドは、ポート6986のローカル変換サーバー(localhost)にジョブを送信します。D:\afp\chateau.afpは入力ファイルで、D:\out.pdfは出力ファイルです。変換ID 9000は、入力ファイルの種類に基づいて正しい変換を選択するようにTransformプログラムに指示します。

itm_driver-S localhost-P 6986-F "-itm_in_files D:\afp\chateau.afp -itm_out_files D:\out.pdf" -s 9000

制御ファイルの構文

制御ファイルで[変換の保存]オプションを選択し、-Cフラグを使用する場合は、制御ファイルでこれらの属性と値のペアを使用します。

それぞれの項目を個別の行に入力します。

server = server_address
Ricoh変換サーバーのIPアドレスまたはホスト名。-S フラグに対応しています。
port = port_number
Ricoh変換サーバーのポート番号。-P フラグに対応しています。
trans_flags
入出力ファイルのリストです。-F フラグに対応しています。値は、次の形式で記述する必要があります。
trans_flags = {
	-itm_in_files = filename1
	-itm_out_files = filename2
	...
}
transform_id = transform_ID
変換ID-s フラグに対応しています。有効な値については、前のリストを参照してください。
trace = filename
Ricoh Transformドライバープログラムのトレースを有効にします。–t フラグに対応しています。この項目はオプションです。
page_report = n
Ricoh Transformで、指定したページ数を変換した後に状況をレポートするように指示します。n の値は変換されたページ数です。指定したページ数が変換された後、メッセージが stdout に書き込まれます。このフラグはオプションです。
cat_dir = path
メッセージカタログのパスを指定します。この項目はオプションです。

このコマンドは、制御ファイルを使用して前の例と同じアクションを完了します。このコマンドは、制御ファイルを使用して、ポート6986のローカル変換サーバー(localhost)にジョブを送信します。D:\afp\chateau.afpは入力ファイルで、D:\out.pdfは出力ファイルです。変換ID 9000は、入力ファイルの種類に基づいて正しい変換を選択するようにTransformドライバープログラムに指示します。

itm_driver -C D:\cfile.ctl

cfile.ctlの内容は次のとおりです。

server = localhost
port = 6986
transform_id = 9000
trans_flags = {
-itm_in_files = D:\afp\chateau.afp
-itm_out_files = D:\out.pdf
}