LPDプロトコルを使用した印刷コマンド
LPD プロトコルにより、lpr と呼ばれる印刷コマンドが定義されます。lpr コマンドまたは LPD プロトコルを使用する別のコマンドを使用して、 LPD 入力装置にジョブを実行依頼します。z/OSなどの他のシステムから、LPDプロトコルを使用してジョブを送信することもできます。LPD入力装置の親サーバーには、1次サーバーか、Linuxの2次サーバーを使用できます。
構文および使用可能なオプションは、ある印刷コマンドと他のコマンドとの間、さらにあるバージョンの lpr と別のバージョンとの間で異なります。そのため、システムに適合した印刷コマンドの例を採用する必要があります。
さらに、送信システムを構成して、印刷コマンドが提供していないオプションを補正する必要があります。例えば、印刷コマンドにプリントサーバーを指定するオプションがない場合は、LPD 入力装置と同じ名前の送信システム上でリモート印刷キューを作成する必要があります。
ここでは、いくつかの共通の LPD 印刷コマンドが示されています。これらのコマンドの詳細情報については、オペレーティングシステムまたは製品の資料を参照してください。
Linux印刷コマンド
コマンド名 | 入手先 | プリンターオプション | サーバーオプション | ジョブプロパティーオプション |
---|---|---|---|---|
lpr | ネイティブ | -P | なし | 変更
注意: LPR クライアントには、-o コマンドでジョブオプションを送信できるものもあります。これを実行できるか判別するには、ご使用の LPR クライアントの資料を参照してください。
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lprafp | Ricoh Production PrintWebサイトからダウンロードする(InfoPrint Manager for Windowsのダウンロード) | -p | -s | -o 注意: lprafp オプションを使用してジョブを実行依頼し、-o フラグでオプションをインクルードする場合、オプションには半角文字のみを使用する必要があります。オプションに全角文字を使用すると、RICOH ProcessDirectorでは文字を読み取ることができず、lprafp要求は拒否されます。
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AIX印刷コマンド
コマンド名 | 入手先 | プリンターオプション | サーバーオプション | ジョブプロパティーオプション |
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lpr | ネイティブ | -P | なし | なし |
enq | ネイティブ | -P | なし | -o |
lp | ネイティブ | -d | なし | -o |
lprafp | InfoPrint Manager for AIXの場合は、Ricoh Production PrintWebサイトから最新バージョンをダウンロードします(InfoPrint Manager for Windowsのダウンロード)。 | -p | -s | -o 注意: lprafp オプションを使用してジョブを実行依頼し、-o フラグでオプションをインクルードする場合、オプションには半角文字のみを使用する必要があります。オプションに全角文字を使用すると、RICOH ProcessDirectorでは文字を読み取ることができず、lprafp要求は拒否されます。
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qprt | ネイティブ | -P | なし | なし |
qprt | InfoPrint Manager for AIX | -P | なし | -o |
Windows印刷コマンド
コマンド名 | 入手先 | プリンターオプション | サーバーオプション | ジョブプロパティーオプション |
---|---|---|---|---|
lpr | ネイティブ | -P | -S | なし
注意: Windows lprコマンドには-oオプションがありますが、これはジョブプロパティーではなく、ファイルタイプを示します。
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lprafp | Ricoh Production PrintWebサイトからダウンロードする(InfoPrint Manager for Windowsのダウンロード) | -p | -s | -o 注意: lprafp オプションを使用してジョブを実行依頼し、-o フラグでオプションをインクルードする場合、オプションには半角文字のみを使用する必要があります。オプションに全角文字を使用すると、RICOH ProcessDirectorでは文字を読み取ることができず、lprafp要求は拒否されます。
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例
このコマンドはreport.pdf
と呼ばれるファイルを、Windowsシステムからmorrisと呼ばれるサーバー上で定義されているLPDAFPというLPD入力装置に実行依頼して、次の2つのコピーを実行依頼します。
lpr -S morris -P LPDPDF -# 2 report.pdf
いずれのコマンドでも、AIXシステムからのreport.afp
ファイルが、morrisサーバー上で定義されているLPDAFPと呼ばれるLPD入力装置に実行依頼されます。AIX lprコマンドを使用するには、ジョブの送信元AIXシステムで、最初にLPDAFPのリモート印刷キューを定義する必要があります。
lpr -P LPDAFP -C A report.afp lprafp -smorris -pLPDAFP -oclass=A report.afp