便利なPostgreSQLコマンド

PostgreSQLのコマンドを使って、レポートデータベースの状態や内容を確認できます。多くのコマンドが存在していて、このトピックでは、一部を示します。
    注意:
  • 以下のコマンド例では、データベース設定ページのプロパティーのデフォルト値を使用した場合を想定しています。ポート番号などの値を変更した場合、PostgreSQLコマンドで追加の引数を使用する必要があるかもしれません。

    詳しくは、psqlコマンドプロンプトでヘルプと入力してください。

  • これらのコマンドはレポートデータベースでのみ使用してください。リコーのサポート担当者の指示がない限り、メインRICOH ProcessDirectorデータベースでコマンドを実行しないでください。
  • コマンドの例では、RICOH ProcessDirector で提供されているPostgreSQLをインストールしているものとします。PostgreSQLを別途インストールした場合は、データベースへのパスを変更する必要があります。
Reportsデータベースがインストールされているサーバー上のコマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します。

PostgreSQLが稼働しているかどうかの確認

ps -ef | grep postgres」と入力します

PostgresSQLが実行されている場合、複数行の出力が表示されます。実行されていなければ何も見えません。

1次サーバーのReportsデータベースへのアクセス

  • docker exec -it rpd-reports-postgres psql -U PostgreSQL_user_name -d database

    または

  • podman exec -it rpd-reports-postgres psql -U PostgreSQL_user_name -d database

たとえば、データベース設定ページの データベースユーザー名のデフォルト値を使用する場合は、次のように入力します。

  • docker exec -it rpd-reports-postgres psql -U rpdreports -d history

    または

  • podman exec -it rpd-reports-postgres psql -U rpdreports -d history

期待される出力:

psql.bin (9.6.4) ヘルプは"help"と入力してください。

レポートデータベースにアクセスした後

これらのコマンドを使用して、データベース、データベーステーブル、およびコンテンツに関する情報を取得します。

\d
システム上に存在するデータベーステーブルを一覧表示します。
\dt rpt.*
rptスキーマにあるシステム上のデータベースをリストアップします。古いバージョンのレポート機能のデータ保存用DB2データベースから移行したデータベースは、すべてこのスキーマに含まれています。
\d+database_table_name
指定したテーブルのフォーマットを表示します。たとえば、\d+ job_historyは、job_historyデータベーステーブルのそのフォーマットを示しています。
select * from database_table_name;
指定したテーブルの全データを一覧表示します。
selectcolumn_name[,column_name2,column_name3,...]from job_history.
要求されたテーブルの指定された列のデータを一覧表示します。
COPY database_table_name TO 'directory_path_and_filename' DELIMITER ',' CSV HEADER;
データベースに保存されたデータを CSV ファイルに書き込みます。

database_table_name には、データコレクターで データベーステーブル名プロパティーの値として定義したPostgreSQLデータベーステーブルの名前を入力します。

directory_path_and_filenameには、データのキャプチャー先とするCSVのフルディレクトリーパスおよび名前を入力します。

次の例では、job_historyテーブル内のデータがキャプチャーされ、/aiw/aiw1ディレクトリーのtest.csvファイルにCSV形式でエクスポートされます。

COPY job_history TO '/aiw/aiw1/test.csv' DELIMITER ',' CSV HEADER;

\q
PostgreSQLを終了します。

レポートデータベースの停止

コマンド行を開き、次のコマンドを入力します。

  • docker stop rpd-reports-postgres

    または

  • podman stop rpd-reports-postgres

    または

  • pg_ctl stop -o "-p portnumber" -U rpdreports

    portnumber は、RICOH ProcessDirectorがReportsデータベースにアクセスするために使用するポートです。

    または

  • /usr/pgsql-version/bin/pg_ctl stop -o "-p portnumber" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

    versionはインストールされたPostgreSQLのバージョン、rpdreportstestpasswordはPostgreSQLユーザーの名前とパスワード、portnumberRICOH ProcessDirector 、Reportsデータベースにアクセスするために使用するポートです。

Reportsデータベースの起動

  • docker start rpd-reports-postgres

    または

  • podman start rpd-reports-postgres

    または

  • pg_ctl start -o "-p portnumber" -U rpdreports

    rpdreportsはPostgreSQLユーザーのユーザー名で、portnumberRICOH ProcessDirectorがレポートデータベースにアクセスするために使用するポートです。

    または

  • /usr/pgsql-version/bin/pg_ctl start -o "-p portnumber" -U rpdreports -P testpassword -D /aiw/aiw1/data/ -l /aiw/aiw1/trace/postrgres.trace

    versionはインストールされたPostgreSQLのバージョン、rpdreportstestpasswordはPostgreSQLユーザの名前とパスワード、portnumberRICOH ProcessDirector 、Reportsデータベースにアクセスするために使用するポートです。