バーコード形式を作成する

異なるフォーマットのバーコードごとに、バーコードフォーマットオブジェクトを作成できます。バーコード形式では、バーコードに含まれるジョブプロパティーと文書プロパティーが識別されています。
例えば、ジョブ内の各文書を識別するバーコードのバーコードフォーマットを作成するとします。この場合、オペレーターは、[文書]ポートレットでバーコードスキャンアクションを使用し、プロセス (挿入など) の途中または後に破損した文書でこのバーコードをスキャンします。オペレーターは、バーコード内のジョブおよび文書プロパティーの値を使用し、システムで文書を見つけて再印刷します。

RICOH ProcessDirector カスタム文書プロパティーの値を識別するバーコードフォーマットを作成するには、それらのプロパティーが docCustomDefinitions.xml ファイルの Database properties セクションで定義されている必要があります。それらのプロパティーが Limited properties セクションで定義されている場合、ファイルを編集して Database properties セクションに移動します。

バーコードリーダーを作成するには、次の手順を実行します。
  1. 管理タブをクリックします。
  2. 左のペインでオブジェクト バーコードフォーマットをクリックします。
  3. 追加をクリックします。
  4. バーコードフォーマットの名前を入力します。
    オペレーターはバーコードフォーマットのリストからバーコードフォーマットの名前を選択するので、オペレーターにとって意味のある名前を入力します (PitneyBowes bar codeVerification barcode など)。
  5. バーコードフォーマットに 1 つ以上のプロパティーを追加するには、次の手順に従います。
    1. 追加をクリックします。
      バーコードフォーマットプロパティーの追加ウィンドウが表示されます。
    2. プロパティーフィールドで、値を追加するジョブプロパティーまたは文書プロパティーを選択します。

      ジョブプロパティーと文書プロパティーは同じ名前です。リストでは、ジョブプロパティーはプロパティー名の後に(Job)が付いていることで見分けます。

      Automated Verification 機能がインストールされている場合、バーコードフォーマットに ジョブ番号子ジョブ内シーケンスを含めます。

      インサーター機能がインストールされていて、バーコードに文書番号の値が含まれている場合、バーコードフォーマットに他のプロパティーを含める必要はありません。

    3. プロパティーの開始フィールドで、バーコード内でのプロパティー値の開始位置を指定します。
      バーコードの最初の文字は位置 1 です。

      バーコードフォーマットは、カメラまたはバーコードスキャナーハードウェアの構成方法と一致する必要があります。バーコードスキャナーがバーコードの 1 つのプロパティーの値だけを読み取るように構成されている場合、この値がバーコードの位置 1 から開始するように指定します。例えば、文書番号プロパティーの値はバーコード全体の位置 10 から開始しますが、バーコードスキャナーが文字 10 ~ 25 のみを読み取るように構成されているとします。文書番号プロパティーの値が位置 1 から開始するように指定します。

    4. プロパティーの長さフィールドで、バーコード内でのプロパティー値の長さを指定します。
      ジョブ番号プロパティーを選択した場合で、バーコードが子ジョブ内の文書に配置されている可能性がある場合、ジョブ番号(8文字)、ピリオド、ピリオドの後の数値(1文字以上)を収容できる長さを指定してください。
    5. 比較タイプフィールドが 等しいに設定されていることを確認します。
      接頭部値は、選択した文書プロパティーの値が共通の接頭部で始まる文書のセットを検索するために使用されていました。このタイプの文書検索を行うには、プロパティーで検索して、 Likeまたは Contains比較を使用して目的の値の範囲を定義することをお勧めします。
    6. OKをクリックします。
    7. 追加するプロパティー値ごとにこのステップを繰り返します。
    8. プロパティー値を位置の順序で表示するには、プロパティーの開始列でテーブルをソートします。
  6. オプション: バーコードフォーマットからプロパティー値を削除するには、次の手順に従います。
    1. プロパティーテーブルで、値を削除するプロパティーを右クリックし、削除を選択します。
    2. 確認ダイアログで、OKをクリックします。
  7. オプション: バーコードフォーマットでのプロパティーの開始位置または長さを変更するには、次の手順に従います。
    1. プロパティーテーブルで、値を変更するプロパティーを右クリックし、プロパティーをクリックします。
    2. 適切な変更を行います。
    3. OKをクリックします。
  8. OKをクリックします。
Automated Verification のバーコード形式
親ジョブのジョブ番号は常に 8 桁です。一部のジョブは最大9回再印刷パスに入ることがあります。ジョブ番号99999999.9を想定する必要があります。このため、10桁が必要です。

すべてのジョブの文書の最大数は 99999 です。

カメラまたはバーコードスキャナーは、位置 1 のジョブ番号プロパティーを読み取ります。 子ジョブ内シーケンスプロパティーは、 ジョブ番号プロパティーの直後に続きます。

ジョブ番号プロパティーで、次のように指定します。

  • プロパティーの開始=1
  • プロパティーの長さ=10
  • 比較タイプ=等しい

子ジョブ内シーケンスプロパティーで、次のように指定します。

  • プロパティーの開始=11
  • プロパティーの長さ=5
  • 比較タイプ=等しい