制御ファイル

RICOH Visual Workbench制御ファイルには、サンプルAFPファイルに行われる拡張についての情報が含まれています。ワークフローの1つのステップで、制御ファイルを使用して実動AFPファイルに同じ拡張を適用します。

ユーザーがサンプルAFPファイルを拡張すると、RICOH Visual Workbenchは、拡張の方法に関する情報を含む制御ファイルを作成します。これらの拡張はサンプルAFPファイルには適用されません。その後のセッションでサンプルAFPファイルを開いたときに、これらの拡張を表示するには、サンプルファイルの拡張時に使用された制御ファイルも開く必要があります。

同一のサンプルAFPファイル(または類似したAFPファイル)を別のセッションで再び拡張した場合は、RICOH Visual Workbenchで同じ制御ファイルを使用できます。サンプルAFPファイルのすべての拡張は、同じ制御ファイルで定義する必要があります。RICOH Visual Workbenchでは、どのコンポーネントを拡張に使用するかに関係なく、すべての拡張機能を同じ制御ファイルに付加できます。

制御ファイルおよびそのディレクトリーパスを変更しない限り、制御ファイルは、サンプルAFPファイルと同じ名前に.ctl拡張子が付いた名前で、サンプルファイルと同じディレクトリーに保存されます。別の命名方式を使用する場合は、サンプルAFPファイルと制御ファイルの関連付けを維持できる方法を使用してください。さらに、自動的にバックアップされるディレクトリーを選択してください。例えば、ディレクトリー /aiw/aiw1/control_files/workbench (Linux の場合) または C:\aiw\aiw1\control_files\workbench (Windows の場合) を作成し、このディレクトリーにすべての制御ファイルを保存できます。Linuxでは、許可を設定し、RICOH ProcessDirectorシステムユーザー(デフォルトはaiw1)またはRICOH ProcessDirectorグループ(デフォルトはaiwgrp1)内のすべてのユーザーがこのディレクトリー内のファイルの読み取りと更新を行えるようにする必要があります。

RICOH ProcessDirectorは、制御ファイル内の情報を使用して実動AFPファイルを拡張するステップテンプレートを提供しています。次のステップテンプレートを任意のワークフローに組み込むことができます。

  • IndexAFP:このステップテンプレートに基づくステップは、制御ファイル内の情報を使用してページグループおよび索引タグを作成し、補足ページを定義します。
  • EditAFP:このステップテンプレートに基づくステップは、制御ファイル内の情報を使用してバーコード、テキスト、および非表示領域を作成します。オプションとして、RICOH ProcessDirector は、同じ制御ファイルで定義されているページグループと索引タグを最初に作成できます。このステップテンプレートは、AFP Editorがインストールされている場合にのみ使用可能です。
  • FillWhiteSpace:このステップテンプレートに基づくステップは、制御ファイル内の情報を使用してイメージやテキストなどのコンテンツをAFPファイルの空白領域に埋め込みます。オプションとして、RICOH ProcessDirector は、同じ制御ファイルで定義されているページグループと索引タグを最初に作成できます。このステップテンプレートは、Whitespace Manager がインストールされている場合にのみ使用可能です。
  • IdentifyDocuments:このステップテンプレートに基づくステップは、制御ファイル内の情報を使用して文書プロパティーの値を計算します。

ワークフローのステップを構成する場合、Visual Workbench制御ファイル名のシンボル表記を使用できます。シンボル表記では、異なるVisual Workbench制御ファイルを必要とする入力ファイルに対して同じワークフローを使用できます。たとえば、abc.afpxyzという2つの入力ファイルとともに、その対応する制御ファイルabc.afp.ctlxyz.ctlがあり、かつ両方のファイルに同じワークフローを使用する場合は、${Job.InputFile}.ctlを制御ファイルとして使用できます。${Job.InputFile}.ctlにより、RICOH ProcessDirectorは、Visual Workbench制御ファイルプロパティーの値を入力ファイルの名前に.ctl拡張子を付けた値に設定します。