メディアの検出
RICOH ProcessDirector は、メディアオブジェクトを使用して、メディアを検出してマッチングします。プリンターオブジェクトと同様、メディアオブジェクトはシステム外の物理的オブジェクトを表します。それぞれのメディアオブジェクトは、用紙の種類、OHP フィルム、またはその他のプリンターが印刷可能な代替物を表します。自分の環境で使用するメディアの各タイプについてメディアオブジェクトを定義できます。 RICOH ProcessDirector は、プリンターにロードされた物理メディアを使用するジョブから要求されたメディアをマップするために、これらのメディアオブジェクトを使用します。
RICOH ProcessDirectorには、次の2種類のメディアオブジェクトがあります。
- システムメディア
ジョブに指定され、すべてのプリンターで使用できるメディアを表します。
- プリンターメディア
特定のプリンターで使用されるメディアを表します。
システムメディアとプリンターメディアは、同じ物理メディアに対して異なる名前を持つ場合があります。メディア名が異なる場合は、メディアマッピングを作成して、同じ物理メディアを表していることを示すことができます。ほとんどの種類のプリンターにおいて、使用するメディアプロパティーを設定して、ジョブとともにプリンターに送信するメディア名を指定します。
ジョブがジョブチケットと共に実行依頼されるとき、そのジョブチケットには、通常、ジョブを印刷するメディアに関する情報が含まれています。その情報には、要求されるメディアの名前と、メディアのプロパティー (サイズやカラーなど) も含まれることがあります。メディア検出方法によって、ジョブのメディアプロパティーを設定するために、システムがその情報をどのように解釈するかが決定されます。
メディア検出方法は、プリンターの使用可能メディアプロパティーの設定方法にも影響します。プリンターがSNMPまたはJMFをサポートする場合、トレイにセットされているメディアに関する情報をRICOH ProcessDirectorに送信できます。システムはその情報を既存のメディアオブジェクトと比較して、一致するものを検索します。一致するものが見つかった場合、一致するメディアオブジェクトの名前が、 使用可能メディアプロパティーの値に使用されます。既存のメディアオブジェクトが一致しない場合、RICOH ProcessDirector は指定した値で新しいメディアオブジェクトを作成し、 使用可能メディアプロパティーの値としてその名前を使用します。プリンターの 使用するメディアプロパティーが プリンターに設定されている場合は、RICOH ProcessDirectorがプリンターメディアが作成します。 システムに設定されている場合は、RICOH ProcessDirectorがシステムメディアを作成します
RICOH ProcessDirectorには、2つのメディア検出方法があります。
- 自動
このオプションは、ジョブチケットで指定された 1 つ以上のメディアプロパティーを使用して、ジョブのメディアプロパティーの値を判断します。RICOH ProcessDirector はジョブチケットのプロパティーの値を評価し、同じ値を持つメディアオブジェクトを探します。一致するメディアオブジェクトの名前は、 メディアプロパティーの値として保存されます。
指定されたプロパティーと一致するメディアオブジェクトが複数ある場合、RICOH ProcessDirector は論理を追加して最適な値を選択します。
さらに、このオプションによって、RICOH ProcessDirector は SNMP または JMF を使用してプリンターに対する 使用可能メディアプロパティーをメディアのプロパティーに基づいて設定し、必要な場合はメディアオブジェクトを作成します。
- 手動
このオプションは、ジョブのメディアプロパティーの値として、ジョブチケットで指定されたメディアの名前を使用し、他のメディアプロパティーを確認しません。
プリンターオブジェクトでトレイの表示アクションを使用して、プリンターにセットされているメディアを指定する必要があります。
プリンターが SNMP または JMF をサポートしない場合は、手動の方法を使用する必要があります。
ジョブのメディアプロパティーとプリンターの 使用可能メディアプロパティーが設定されると、RICOH ProcessDirector はその正規のスケジュール処理を使用して、適切なプリンターにジョブを送信できます。