バッチジョブを処理するようにホットフォルダー入力装置を設定する

バッチジョブを処理するようにホットフォルダーの入力装置をセットアップするには、適切なバッチ方式を使用して入力ファイルを認識するように構成する必要があります。
    注意:
  • たとえば、いくつかのファイルを受信した、指定された時間になった、予想されるファイルのリストが到着したなどの条件が考えられます。場合によっては、その条件を満たす前、および現在のポーリング間隔が終了する前に、入力ファイルの実行依頼が必要になることがあります。

    たとえば、シフトの終了まで1時間あるときに、3857の入力ファイルが待機しているとします。入力装置は、番号バッチ方式を使用していて、待機している入力ファイルの数が5000に達しているときに、ジョブを実行依頼します。入力装置の 全てバッチ処理アクションを使用すれば、さらにファイルが追加されるのを待たずに、これらの3857ファイルをすぐに実行依頼できます。

    全てバッチ処理アクションは、 JDFまたは パターンバッチ方式では使用できません。

バッチジョブを処理するようにホットフォルダー入力装置をセットアップするには、次の手順に従います。

  1. JDF ジョブチケット、リストファイル、指定変更ファイルなど、処理に必要なファイルを作成して保存するか、これらのファイルが処理で必要に応じて生成されることを確認します。
  2. RICOH ProcessDirector にログインします。
  3. 入力装置ポートレットで、バッチジョブの処理に使用する入力装置を検索します。
  4. 入力装置を右クリックして、プロパティーを選択します。
  5. 左側にあるすべてのタブを表示をクリックして、ノートブックを完全に開きます。
  6. どのバッチ方式の場合でも、次のように入力装置プロパティーを設定する必要があります。
    ワークフロー
    ParentNoPrint
    子ワークフロー
    ジョブの印刷ファイルに適したワークフローです。
      注意:
    • [リスト]バッチ方式を使用する場合、ジョブが正しい順序で印刷されるようにするには、 WaitForGroup ステップテンプレートに基づくステップが PrintJobs ステップの前にあるワークフローを選択してください。
    • 指定変更ファイルを使用する場合、SetJobPropsFromTextFile ステップテンプレートに基づくステップを含むワークフローを選択してください。
    データパターン
    データファイルのどの文字列と入力装置に到着する他のファイルの名前と照合するかを定義するパターンマッチングストリングです。複数のデータパターンを指定した場合、いずれかのパターンと一致したときにそのファイルが一致したと見なされます。データパターンは正規表現です。
    実行依頼ステップ
    SubmitInputFiles
  7. 使用するバッチ方式に従って、次の入力装置プロパティーを設定します。
    JDF
    JDF パターン
    ジョブチケットの名前と部分的にでも一致するパターンです。HotFolderJDF 以外のすべての入力装置に対して、デフォルト値はヌルです。HotFolderJDF の場合、この値は正規表現 .*\jdf$ になります。
    リスト
    リストパターン
    リストファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。デフォルトでは、この値は正規表現 .*lst$ になります。
    指定変更パターン (オプション)
    指定変更ファイルのファイル名と部分的にでも一致するパターンです。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーの設定値と一致し、なおかつ、リストファイルに含まれているすべての入力ファイルから .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。
    ファイル数とセット数
    バッチ対象のファイル数
    入力装置は、このファイル数または完全セット数になるまで待機して、それらを単一のグループとして実行依頼します。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれる .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。このプロパティーは、 セット数バッチ方式では使用できません。
    ページ数とセット内のページ数
    バッチ対象のページ数を超える
    • はいの場合: 1つのPDFファイル、またはPDFファイルの完全セットに含まれるページ数によって入力装置内の合計ページ数が バッチ対象のページ数の値を超えると、そのファイルまたはセットは他のファイルとともに実行依頼されます。
    • いいえの場合: このファイルまたはセットは入力装置に残り、次のバッチの最初のページになります。
    バッチ対象のページ数
    入力装置は、このページ数になるまで待機して、ファイルまたは完全セットを単一のグループとして実行依頼します。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれる .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。このプロパティーは、 セット内のページ数バッチ方式では使用できません。
    時刻と時刻によるセット
    バッチ開始日
    入力装置でこのバッチ方式の使用を開始する日付です。
    バッチ開始時刻
    入力装置でこのバッチ方式の使用を開始する時刻です。
    バッチ間隔
    入力装置がジョブを実行依頼する日時または頻度を判断するための時間間隔です。
    バッチ日または頻度
    バッチ間隔プロパティーとともに使用して、ジョブを実行依頼する日時または頻度の正確な値を指定します。
    .zipファイルの作成
    このプロパティーがはいの場合、 データパターンプロパティーに設定された値と一致するすべての入力ファイルが含まれる .zip ファイルが生成され、1 つのジョブとして実行依頼されます。このプロパティーが いいえの場合、すべての入力ファイルが子ジョブとして実行依頼されます。このプロパティーは、 時刻によるセットバッチ方式では使用できません。
    パターン
    データパターン
    データファイルのどの文字列と入力装置に到着する他のファイルの名前と照合するかを定義するパターンマッチングストリングです。複数のデータパターンを指定した場合、いずれかのパターンと一致したときにそのファイルが一致したと見なされます。データパターンは正規表現です。
    ファイルパターン (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    特定のタイプの入力ファイルを定義するパターンマッチングストリングです。例えば、ジョブチケットの場合は .*jdf$ です。
    スプールファイル使用法 (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    入力ファイルの使用目的を識別する値です (ジョブチケットの場合は ticket、印刷ファイルの場合は print、など)。
    スプールファイルタイプ (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    入力ファイルのファイル拡張子。
    必須ファイルパターン (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    そのジョブにこのタイプの入力ファイルが含まれるかどうかを示します。

    必要なすべてのファイルがそろうと、ジョブは処理を開始します。入力装置に必要なファイルがそろう前にオプションのファイルが全て存在していることを確認してください。 そうしないと、オプションのファイルがジョブに含まれなくなります。

    ファイルパターンシーケンス (入力ファイルのタイプごとに 1 つの値)
    2 つ以上のファイルパターンの値が同じ場合、または 2 つ以上の ファイルパターンプロパティーが同じ スプールファイル使用法および スプールファイルタイプの値と関連付けられている場合、値のセットが適用される順序です。
  8. OKをクリックします。
    入力装置が使用可能で接続されている場合は、確認ウインドウに、その入力装置を使用不可にして切断するかどうかを確認するメッセージが表示されます。変更を保存するには、入力装置を使用不可にして切断する必要があります。
  9. 入力装置を使用するには、その装置を選択して使用可能にして接続をクリックします。
特定のバッチ方式を使用するように入力装置を構成したら、実行依頼する入力ファイルが、選択したバッチ方式に適切であることを確認します。識別されない入力ファイルは、入力装置のステージング位置に残り、その状態は待ちのままです。