ジョブ監査情報用制御ファイルの例

WriteJobLogステップテンプレートに基づくステップが実行された時、またはシステムからジョブが削除された時に、 RICOH ProcessDirectorは監査情報を記録します。RICOH ProcessDirectorは、保存期間が経過したジョブや、処理を完了した保存期間がないジョブを削除します。また、許可ユーザーから具体的な要求があったときにも、ジョブを削除します。ジョブの監査ファイルはコンマ区切り値 (CSV) フォーマットで、RICOH ProcessDirector シンボル表記を使用して特定のジョブプロパティーを表します。

制御ファイルは監査ファイルの内容を定義します。

  • WriteJobLog ステップでは、 外部制御ファイルテンプレートジョブプロパティーで指定された制御ファイルに基づいて監査ファイルが 1 つだけ出力されます。出力先は、 外部制御ファイルテンプレートジョブプロパティーで指定されたディレクトリーです。
  • このステップでジョブが削除されるとき、RICOH ProcessDirector は、C:\aiw\aiw1\control_files\audit\ ディレクトリーの各制御ファイルに基づく監査ファイルを C:\aiw\aiw1\audit\Job ディレクトリーに書き込みます。

注意: 必ず、サンプルファイルではなく、自分の制御ファイルのコピーを変更してください。サンプルファイルはサービス更新によって上書きされる可能性があります。制御ファイルのコピーがどのファイルの内容を定義するかは、コピーの名前によって決まります。例えば、job_properties.cfgmy_job_properties.cfg としてコピーした場合は、RICOH ProcessDirector によってジョブが削除されるときに、jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.job_properties.cfg.csvjobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.my_job_properties.cfg.csv の両方が作成されます。

RICOH ProcessDirector は、ジョブ監査情報の制御ファイルテンプレートを C:\aiw\aiw1\samples\audit\ ディレクトリーにインストールします。制御ファイルをカスタマイズするには、そのファイルをC:\aiw\aiw1\control_files\audit\ディレクトリーにコピーして編集します。

    注意:
  • 更新によってC:\aiw\aiw1\samplesディレクトリー内のファイルが上書きされることがありますが、C:\aiw\aiw1\control_filesディレクトリー内のファイルは上書きされません。サンプルファイルをC:\aiw\aiw1\control_filesディレクトリーにコピーして、コピーされたファイルですべての変更を行うことをお勧めします。

RICOH ProcessDirector には、ジョブ監査情報用に次の制御ファイルが用意されています。

job_properties.cfg
この制御ファイルは、C:\aiw\aiw1\audit\Job ディレクトリー内の jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.job_properties.cfg.csv 監査ファイルの内容を定義します。RICOH ProcessDirector は、この制御ファイルにしたがって、入力ファイルの名前とサイズ、およびジョブに含まれるページとシートの合計数など、ジョブに関する基本的な情報を記録します。
job_info_properties.cfg
この制御ファイルは jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.job_info_properties.cfg.csv監査ファイルの内容を定義します。RICOH ProcessDirectorは、ADDRESS、BUILDING など、特定のJCLパラメーターの値を記録します。ホットフォルダーから実行依頼されたジョブの場合、RICOH ProcessDirector はジョブのジョブ番号のみを監査ファイルに記録します。AFP サポート機能がインストールされている場合、RICOH ProcessDirector は、この制御ファイルにしたがって、Download for z/OS または AFP Download Plus を通じて受信したジョブの情報を記録します。
print_properties.cfg
jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.print_properties.cfg.csv 監査ファイルの内容を定義します。RICOH ProcessDirector は、この制御ファイルにしたがって、ジョブの印刷ステップの情報を記録します。ジョブの両面モードやジョブを印刷したプリンターの名前など、プリンター関連のプロパティーの値が記録されます。ジョブのワークフローで印刷ステップが指定されていない場合、RICOH ProcessDirector はジョブのジョブ番号のみを監査ファイルに記録します。

AFP サポート機能には、ジョブ監査情報用に次の制御ファイルが用意されています。

line2afp_properties.cfg
jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.line2afp_properties.cfg.csv 監査ファイルの内容を定義します。RICOH ProcessDirectorは、この制御ファイルにしたがって、AFP形式に変換した行データジョブ固有の情報を記録します。RICOH ProcessDirectorは、CHARS、IMAGEOUT など、line2afpコマンドパラメーターの値を記録します。ジョブの処理に line2afp コマンドを使用しない場合、RICOH ProcessDirector はジョブのジョブ番号のみを監査ファイルに記録します。
transform_properties.cfg
jobnumber.yy-mm-dd_hh-mm-ss.transform_properties.cfg 監査ファイルの内容を定義します。RICOH ProcessDirector は、この制御ファイルにしたがって、RICOH ProcessDirector ユーザーインターフェースを介して RICOH ProcessDirector Transform 機能または InfoPrint Transform Manager によって実行される処理に固有の情報を記録します。ページ幅およびページ長の指定など、変換に関連するプロパティーの値が記録されます。ジョブのワークフローで変換のための外部ステップが指定されていない場合、RICOH ProcessDirector はジョブのジョブ番号のみを監査ファイルに記録します。

注意: RICOH ProcessDirector は、他のタイプのオブジェクト (入力装置など) に関する監査情報も書き込みます。情報は、C:\aiw\aiw1\audit の別のサブディレクトリーにあるファイルに書き込まれます。監査情報は、オブジェクトに関連するメッセージから構成されます。たとえば、メッセージにはプロパティー値の変更が記録されます。RICOH ProcessDirectorには、ジョブ以外のオブジェクトタイプについて、監査ファイルの内容を制御するための制御ファイルは用意されていません。