ファイルを検索する
RICOH ProcessDirectorがどのようにファイルを検索するかにかかわらず、ファイルをホットフォルダー入力装置のフォルダー位置プロパティーで指定された場所にコピーし(それ以前にコピーされていない場合)、ジョブの処理を開始します。RICOH ProcessDirectorでは、JDFジョブチケットで送信されるジョブで使用されているすべてのファイルが自動的に削除されるわけではありません。[フォルダー位置]のファイルを削除するだけです。[フォルダー位置]のサブフォルダー、または別のファイルシステムのフォルダーにあるファイルを削除しません。システム保守の一部として、これらの場所に残されたファイルを計画的に削除する必要があります。
JDFではファイルをリストしない
ジョブチケットでファイルがリストされない場合、RICOH ProcessDirectorはジョブチケットと、ホットフォルダー入力装置のフォルダー位置プロパティーで指定された場所のすべての印刷ファイルを受信することを想定します。いずれかのファイルが不足している場合、RICOH ProcessDirectorは待機し続けます。
この場合、[リスト]バッチ方式を使用して、そのジョブに伴うリストファイルを実行依頼します。
相対パス名を使用したファイルのリスト
ジョブチケットが相対ファイル名を使用してファイルをリストする場合、RICOH ProcessDirectorはすべての印刷ファイルがフォルダー位置のサブフォルダーにあると想定します。並列するフォルダーや別のファイルシステムにある場合は処理できません。例えば、ジョブチケットにファイルパスprintfiles/test.pdf
が含まれる場合、次の場所にファイルがあるとホットフォルダーは想定します。[フォルダー位置]/printfiles/test.pdf
- 相対パス名は、次の形式で指定します。
dir/filename filename
- 次の形式はサポートされていますが、推奨しません。
file://dir/filename file://dir\filename dir\filename file://./dir/filename file://.\dir\filename ./dir/filename .\dir\filename
絶対パス名を使用したファイルのリスト
ジョブチケットが絶対パス名を使用してファイルをリストする場合、RICOH ProcessDirector1次サーバーからアクセス可能なネットワーク上の任意の場所にファイルを保存できます。RICOH ProcessDirectorは、絶対パス文とマッピングファイルを組み合わせてファイルを検索します。マッピングファイルは、ジョブチケット内のファイルパスとマウントされたファイルシステムのファイルパスを照合するファイルです。このマッピングファイルは、1次サーバーに保管されます。マッピングファイルには、必要とされるだけのファイルパスのリストが含まれるため、1次サーバーにはマッピングファイルが1つしか必要ありません。
RICOH ProcessDirectorが絶対パスを使用してジョブチケットにリストされたファイルを検索する場合は、すべてが見つかるまで、マッピングファイルにリストされたそれぞれの場所が検索されます。If ファイルが見つからないままでマッピングファイルの最後の場所まで検索し終えた場合は、[フォルダー位置]で受信したファイルを検索します。それでも見つからないファイルがある場合は、次のポーリング間隔まで待機して再度検索します。
- 絶対パス名は、次の形式で指定します。
file:///drive:/dir/filename
ドライブ名を使用しないシステム上のファイルの場合、drive:
を省略してください。 - 次の形式はサポートされていますが、推奨しません。
file:///drive:\dir\filename file://drive:/dir/filename file://drive:\dir\filename drive:\dir\filename drive:/dir/filename
- 次の形式は、サポートされていません。
file://IP_address/drive:/dir/filename file://localhost/drive:/dir/filename
- 注意:
- ファイルパスに同一のディレクトリー名で形式の異なるものが含まれる場合、ファイルシステムのマッピングファイルが必要です。例えば、ジョブチケットの指定が
file:\\\C:\myfiles\testfiles\test1.pdf
で、実際のファイルパスが/myfiles/testfiles/test1.pdf
の場合は、ファイルシステムのマッピングファイルを作成し、そのファイルパスをWindowsからLinuxフォーマットに変換する必要があります。 - ファイルパスに同一のディレクトリー名でドライブの異なるものが含まれる場合、ファイルシステムのマッピングファイルが必要です。例えば、ジョブチケットの指定が
file:\\\D:\myfiles\testfiles\test1.pdf
で、実際のファイルパスがfile:\\\C:\myfiles\testfiles\test1.pdf
の場合、ファイルパスをDドライブからCドライブに変更するには、ファイルシステムのマッピングファイルを作成する必要があります。マッピングは次のとおりです。D:\;C:\