条件付きのワークフローでジョブが正しく処理されない

条件付きの処理があるワークフローでジョブが適切に処理されない場合は、条件を指定するコネクターが正しくセットアップされていないか、ジョブの値が正しく割り当てられていない可能性があります。RICOH ProcessDirectorは、ワークフローを保存するときに条件付きの処理を検証しません。
正しく処理されないジョブのワークフローを修正するには、次の手順に従います。
  1. あるステップから他のステップへのすべてのコネクターを検査します。あるステップに含まれるコネクターが、他のコネクターから送られるものを除くすべてのジョブを処理する場合は、そのステップから出るコネクターの中でそのコネクターの実行順の値を最大にする必要があります。
      注意:
    • コネクターの規則名プロパティーに値を入力した場合、 実行順の値がコネクターのラベル( 規則名値の前)に表示されます。
    例えば、あるステップに次の2つのコネクターがあるとします。
    • 1つのコネクターはelseという名前で、条件がない規則があります。
    • 1つのコネクターは< 20という名前で、次の1つの条件の規則があります。合計ページ < 20
    RICOH ProcessDirectorは、各コネクターの 実行順プロパティーで指定されている値に基づいて、ステップのコネクターからジョブの送信を試みます。elseコネクターの 実行順の値が1に設定されている場合、RICOH ProcessDirectorはすべてのジョブをelseコネクターから送信します。< 20コネクターを使用するジョブはありません。ただし、< 20コネクターの 実行順の値が1に設定されている場合、RICOH ProcessDirectorはすべてのジョブをまず< 20コネクターから送信することを試みます。< 20コネクターの規則セットにより、20ページ以上のジョブがコネクターに送られないようになります。次に、RICOH ProcessDirectorは残りのすべてのジョブをelseコネクターから送信します。 ワークフローのすべてのジョブがelseコネクターから送信される場合は、そのステップから出るすべてのコネクターの中でそのコネクターの 実行順の値が最大になっていることを確認してください。
      重要:
    • RICOH ProcessDirectorサンプルワークフローのように、既存のワークフローを変更して条件付きのワークフローを作成する場合、そのワークフローのコネクターの 実行順は元のワークフローから引き継がれます。既存のコネクターを条件付きの処理の一部にして、他の条件付きコネクターも追加する場合、RICOH ProcessDirectorは最初に既存のコネクターを通してすべてのジョブを送ろうとします。あるジョブが、コネクターに設定された規則の条件に合わない場合、RICOH ProcessDirectorは新しく追加されたコネクターを通してそのジョブを送ろうとします。条件付きの処理をステップに追加する場合は、そのステップから出る各コネクターの 実行順プロパティーの値を確認し、評価したい順序がテストに反映されることを点検してください。 elseコネクターがある場合は、そのステップから出るコネクターの中で 実行順の値が最大になっていることを確認してください。
  2. ワークフローの分岐で、ジョブの値がどのように設定されて、ステップおよびコネクターに渡されるかを検査します。
    例えば、ある条件付きのワークフローに2つの分岐があり、その1つにはステープルを要求するステップがあり、もう1つにはステープルを要求しないステップがあります。ステープルを要求するステップの分岐にジョブを送るコネクターには、次の1つの条件の規則があります。ステープル = 左上カスタマーAのジョブはステープルされますが、カスタマーAのジョブにはステープルに関するジョブ値がないため、それらのジョブはステープルを要求しないステップがある分岐に送られます。ジョブ値を割り当てる方法の1つは、 AssignJobValuesステップテンプレートに基づくステップを使用するものです。カスタマーAのジョブは、 ステープルプロパティーの値を 左上に設定する AssignJobValuesステップを通して送信されます。
  3. 問題を修正するには、ワークフローを使用不可にして編集します。
    そのワークフローで複数のジョブが処理されている場合、そのワークフローのコピーを作成してそのコピーを編集します。
  4. ワークフローを使用可能にして、テストします。
    条件付きのワークフローには複数の問題があることがあります。
      注意:
    • 複雑なワークフローで問題を見つけるために、条件付きの処理規則があるそれぞれのコネクターの後にManualStepWithAutoStartステップテンプレートに基づくステップを追加してみてください。それぞれの ManualStepWithAutoStartステップでジョブをチェックして、ジョブが条件付きワークフローの正しい分岐を通って移動していることを確認してください。