ワークフローを割り当てる
入力ファイルが RICOH ProcessDirector システムに送られたときに入力装置が行う最初のアクションの 1 つは、ワークフローをジョブに割り当てることです。入力装置がワークフローを割り当てると、ジョブは処理ステップ内の移動を開始できます。入力装置がワークフローを割り当てる方法はいくつかあります。インストール済み環境の要件に適合する方法を構成する必要があります。
ワークフローを割り当てるには、次のいずれかの方法を使用します。
- ワークフローをジョブに割り当てる最も簡単な方法は、入力装置の子ワークフロープロパティーを使用することです。入力装置で 子ワークフローを設定すると、その入力装置が処理するすべてのジョブにそのワークフローが割り当てられます。RICOH ProcessDirector に用意された入力装置はすべて、この方法を使用して、受信するデータセットまたは入力ファイルのワークフローを割り当てます。
- 注意:
- 複数の入力ファイルから構成されているジョブは、それらをグループ化している親ジョブの子ジョブとして処理されます。親ジョブは入力装置のワークフロープロパティーによって設定されたワークフローを使用し、子ジョブは入力装置の 子ワークフロープロパティーによって設定されたワークフローを使用します。
- 入力装置の子ワークフロー初期化ステップを使用して、ジョブのワークフローを設定できます。この方法を選択すると、入力装置に到着したすべてのジョブが、指定された初期化ステップを通過します。この初期化ステップによってワークフローが割り当てられます。ジョブに複数の入力ファイルがある場合は、
ワークフロー初期化ステッププロパティーも設定してください。親ジョブは、その初期化ステップを通過して、ワークフローを割り当てます。RICOH ProcessDirectorには、ワークフロー初期化ステップに使用できる次のステップテンプレートが用意されています。
- SetJobTypeFromRules ステップテンプレートは、入力装置がワークフローの決定に使用できる制御ファイルを指示します。この制御ファイルには、ジョブが実行依頼されるときにジョブに付随するジョブパラメーター (LPR 制御ファイルパラメーターなど) と、それぞれに対応する RICOH ProcessDirector プロパティーがリストされています。たとえば、制御ファイルを編集して、コピー LPR パラメーターの値を 子ワークフロープロパティーの値にマッピングすることができます。入力装置の 子ワークフロー構文解析規則プロパティーで入力装置が使用する制御ファイルを指定します。
- SetJobTypeFromFileName ステップテンプレートは、入力ファイルのファイル名を構文解析して、割り当てるワークフローを決定します。このステップを使用するには、特定のタイプの入力ファイル名に常に現れるテキストを指定し、ワークフローにマッピングします。ワークフローに使用するストリングを定義するには、
子ワークフローパターンプロパティーを使用します。
指定した拡張子に対応する名前のワークフローを作成して使用可能にしたことを確認してください。これらのストリングでは、大文字と小文字が区別されます。
- 入力装置には、子ワークフローと 子ワークフロー初期化ステップの両方のプロパティーを設定できます。 子ワークフロー初期化ステッププロパティーが設定されると、ステップはこの方法を使用してワークフローを設定しようと試みます。初期化ステップでワークフローを設定できない場合、入力装置は、 子ワークフロープロパティーが指定するワークフローを割り当てます。プロパティーに値がない場合、RICOH ProcessDirector はエラーメッセージを表示します。また、入力装置には、 ワークフローと ワークフロー初期化ステップの両方のプロパティーを設定して、親ジョブのワークフローを割り当てることができます。RICOH ProcessDirectorには、同じ割り当て階層を使用します。