Web Services Enablement

この機能により、RICOH ProcessDirector オブジェクトおよびステップは、Representational State Transfer (REST) および Simple Object Access Protocol (SOAP) を使用して、アプリケーションの Web サービスとの通信が可能になります。REST および SOAP の RICOH ProcessDirector 実装は、Extensible Markup Language (XML) をサポートします。また REST の実装は、JavaScript Object Notation (JSON) もサポートします。

この機能は、以下を追加します。

  • 入力装置タイプ
  • 通知オブジェクトタイプ
  • ステップテンプレート

入力装置タイプ

Web Services Enablement には、2 種類の入力装置があります。REST および SOAP Web サービスの入力装置は、Web サービスを呼び出して、ジョブの作成に RICOH ProcessDirector が使用する情報を取得し、アプリケーションと通信します。

通知オブジェクトタイプ

Web Services Enablement には、2 種類の通知オブジェクトがあります。REST および SOAP Web サービスの通知は、ジョブまたはプリンターイベントの発生時に、Web サービスを呼び出してアプリケーションを更新します。例えば、注文ジョブ内のすべての品目をカスタマーに出荷するときに、通知はアプリケーションを更新できます。印刷エラーの発生時、または入力装置の状況変化時、通知によりアプリケーションに警告できます。

ステップテンプレート

Web Services Enablement には、次のステップテンプレートがあります。

  • CallRESTService
  • CallSOAPService

これらのステップテンプレートに基づくステップは、Web サービスインターフェースを提供するアプリケーションと通信できます。これらのステップは、RICOH ProcessDirector ワークフロー内のどのフェーズからでも Web サービスを呼び出します。

認証

Web Services Enablement の入力装置および通知は、API キーまたはセッション認証を必要とするアプリケーションの Web サービスと通信できます。またこれらは、認証が不要なアプリケーションとも通信できます。入力装置は、入力のポーリング時に認証を行います。通知は、アプリケーションにステータスを送信するときに認証を行います。

API キー認証の場合は、認証コードを静的な資格情報プロパティーに入力するか、HTTP ユーザー ID およびパスワードを定義します。オブジェクトは、認証コード、またはHTTPユーザーIDとパスワードを、データをやり取りするWebサービスに渡します。次に Web サービスは、アプリケーションで認証を行って応答を返します。

セッション認証の場合は、一連の認証要求プロパティーに、認証資格情報 (ユーザー ID およびパスワード) などの値を入力します。入力装置または通知は、最初に REST Web サービスを呼び出して、アプリケーションで認証を受けます。認証に成功すると、Webサービスはトークンを返します。次に入力装置または通知は、データをやり取りするWebサービスに、呼び出し内のトークンを転送します。