PreparePDFOutputForFinishing

PreparePDFOutputForFinishingステップテンプレートに基づいたステップでは、仕上げなどのポストプロセッシングの準備として、ジョブのページレイアウトオプションを選択します。たとえば、ロール上の連続用紙をプリンターから排出しながら印刷するジョブでこのステップを使用して、印刷の向きとページの順序を変更し、正しい向きで用紙が仕上げ装置に送られるようにできます。また、1 アップ印刷または 2 アップ印刷のときに、プリンターの出力をカッターやフォルダーなどのフィニッシング装置の必要に応じて準備できます。

次に、いくつかの設定の例とその結果を示します。図では、大きい数は用紙前面のページ番号、小さい数は用紙背面のページ番号を表します。

表 1 のプロパティー値の例

  • 両面:はい
  • フィニッシャーに入るジョブの向き:印刷ジョブの最後
  • Nアップ:1
  • フィニッシャーの順序:設定なし
  • 追加のページ回転:0

1 アップ出力でフィニッシャーにはジョブの最後から入る

オリジナル 結果
ロールツーロール・オプションを使用する前の両面印刷ジョブ ロールツーロール・オプションを使用した後の両面印刷ジョブ

表2のプロパティー値の例:

  • 両面:はい
  • フィニッシャーに入るジョブの向き:印刷ジョブの最初
  • Nアップ:2
  • フィニッシャーの順序:左から右
  • 追加のページ回転:0

左右 2 列の出力フィニッシャーにはジョブの最初から入る

オリジナル 結果
2 アップの左右オプションを使用する前の両面印刷ジョブ

表3のプロパティー値の例:

  • 両面:はい
  • フィニッシャーに入るジョブの向き:印刷ジョブの最後
  • Nアップ:2
  • フィニッシャーの順序:右から左
  • 追加のページ回転:0

右左 2 列の出力でフィニッシャーにはジョブの最初から入る

オリジナル 結果
2 アップの右左オプションを使用する前の両面印刷ジョブ

表4のプロパティー値の例:

  • 両面:はい
  • フィニッシャーに入るジョブの向き:印刷ジョブの最後
  • Nアップ:2
  • フィニッシャーの順序:右から左
  • 追加のページ回転:90

2 列の出力でフィニッシャーにはジョブの最後から入り、回転が追加される

オリジナル 結果
2 アップの右左オプションを使用する前の両面印刷ジョブ 2 アップの右左オプションと 90 度の回転を使用した後の両面印刷ジョブ

ジョブプロパティーデフォルト

  • 両面:はい
  • フィニッシャーに入るジョブの向き:印刷ジョブの最後
  • Nアップ:2
  • フィニッシャーの順序:左から右
  • 追加のページ回転:0

使用上の注意

  • ワークフローでPreparePDFOutputForFinishingステップテンプレートに基づいたステップを使用する場合、同じワークフローでは ReversePDFPageOrderに基づいたステップを使用する必要はありません。 PreparePDFOutputForFinishingは、選択したオプションによって、必要に応じてページの順序を逆転します。
  • 連続用紙プリンターで印刷するジョブでPreparePDFOutputForFinishingに基づいたステップを使用する場合は、左から右へと印刷される2アップで、ページの回転がないようにプリンターが設定されていることが期待されます。このプリンターで別の設定を使用すると、ジョブのページレイアウトが正しくなくなります。テストとしてそのジョブを数ページ印刷して、プリンターが正しく設定されているか確認することをお勧めします。
  • PreparePDFOutputForFinishingステップに基づくステップを使用してPDF 2.0ファイルを処理するときに、予期しない結果が生じる場合、次のいずれかを実行します。
    • 制御ファイルを最新バージョンにアップグレードします。
    • OptimizePDFステップテンプレートを基にしたステップを、 PreparePDFOutputForFinishingステップの前のワークフローに配置します。
  • 制御ファイルを更新するには、RICOH ProcessDirectorバージョン 3.6以上の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのバージョンを使用します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。