BuildPDFFromDocuments

BuildPDFFromDocumentsステップテンプレートを基にしたステップは、現行ジョブについての単一のPDFファイルを作成します。このステップは、文書プロパティーファイルで指定されたシーケンスで文書を追加します。PDF ファイルを作成したら、ステップはこのファイルを最適化します。また、このステップは、メディアと仕上げのオプションを含む JDF ジョブチケットも作成します。
ワークフローの後続のステップは、このステップによって生成された PDF および JDF ファイルを使用します。

このステップを 1 つまたは複数の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobat 制御ファイルに定義した場合は、このステップによりマークアップが適用されます。これらの制御ファイルの名前と場所を、このステップ用の ビルドPDF制御ファイルプロパティーに指定します。

このステップは、オリジナルのRICOH ProcessDirectorJDFジョブチケットの情報と、 PDF制御ファイルの作成に指定されているオプション(片面または両面、部数、メディア、仕上げ)を組み合わせます。

ジョブプロパティーデフォルト

  • 両面:はい
  • PDF制御ファイル 1 の作成:設定なし
  • PDF制御ファイル 2 の作成:設定なし
  • PDF制御ファイル 3 の作成:設定なし
  • PDF制御ファイル 4 の作成:設定なし
  • メモリーの最大文書:200
  • 面のページ例外:ジョブ値で置換

使用上の注意

  • このステップは、IdentifyPDFDocuments ステップに指定されている文書と文書プロパティーを使用して PDF ファイルを生成します。 IdentifyPDFDocuments の実行後に PDF ファイルが変更された場合、 BuildPDFFromDocuments ステップはそれらの変更を使用しません。
  • IdentifyPDFDocuments ステップの実行後に JDF ファイルが変更された場合、 BuildPDFFromDocuments ステップは、1 つの例外を除いて (ジョブのメディアと仕上げのオプション) これらの変更を使用しません。それらの変更は、 BuildPDFFromDocuments が実行されるまで設定されません。
  • あらゆるビルド PDF 制御ファイルプロパティーに複数の制御ファイルを追加できます。複数追加する場合は、各制御ファイルをセミコロンで区切ります。
  • このステップは、オリジナルの RICOH ProcessDirector JDF ジョブチケットに指定されているメディアと仕上げのオプションのあらゆるページ例外を破棄します。面のページ例外プロパティーが[ジョブ値に置き換え]に設定されている場合、ステップでは面のページ例外も破棄されます。ジョブのメディアと仕上げのオプションを維持します。例えば、制御ファイルが片面印刷ジョブの文書 5 の 1 ページ目に青い用紙を指定し、RICOH ProcessDirector JDF ジョブチケットがジョブに白い用紙を、7 ページ目に緑の用紙を指定します。 BuildPDFFromDocuments ステップは緑の用紙のRICOH ProcessDirector ページ例外を破棄します。 BuildPDFFromDocuments ステップによって生成された JDF ジョブチケットは、文書 5 の 1 ページ目に青い用紙、ジョブのその他のページに白い用紙を指定します。
  • PDFジョブに、片面印刷と両面印刷のページの組み合わせを指定するJDFジョブチケットがある場合、面のページ例外プロパティーを使用して、ステップでジョブの両面印刷値をJDF面の設定と組み合わせる方法を設定します。ステップで面のページ例外が作成された場合、ワークフローでBuildPDFFromDocumentsステップの後にOptimizeJDFステップを追加して、処理速度を向上させます。
  • メモリー内の最大文書数プロパティーの値によって、このステップが文書をPDFファイルに追加するときにメモリーに入っている文書の最大数が決定します。このステップがジョブを処理しているときに、他の IdentifyPDFDocumentsステップや BuildPDFFromDocumentsステップが実行されていないにも関わらずメモリーの問題が発生する場合は、このプロパティーの値を小さくしてください。
  • ステップが PDF ファイルを最適化するため、BuildPDFFromDocumentsステップの後に、 OptimizePDFステップを追加する必要はありません。
  • BuildPDFFromDocumentsステップに基づいたステップでのPDF 2.0ファイルの処理で予期しない結果になった場合は、以下のいずれかを実行します。
    • 制御ファイルを最新バージョンにアップグレードします。
    • OptimizePDFステップテンプレートに基づいたステップを、ワークフロー内の BuildPDFFromDocumentsステップの前に置きます。
  • 制御ファイルを更新するには、RICOH ProcessDirectorバージョン 3.6以上の RICOH ProcessDirector Plug-in for Adobe Acrobatのバージョンを使用します。RICOH ProcessDirectorが制御ファイルを使用できるように、正しい場所に制御ファイルをコピーしてください。