指定変更ファイル
ワークフローを作成するとき、多くのジョブプロパティーにデフォルト値を設定できます。しかし、そのようなデフォルト値がすべてのジョブに適しているわけではありません。印刷ジョブとともに異なる値を送信する場合、指定変更ファイルを使用できます。
指定変更ファイルは、ジョブプロパティーのプロパティー名と値のペアを含むテキストファイルで、印刷ファイルとともに実行依頼されます。ワークフローにジョブが送信されると、 SetJobPropsFromTextFile ステップは指定変更ファイルの情報を使用してデフォルト値を置換します。
指定変更ファイルは以下の基準を満たしている必要があります。
- 指定変更ファイルは印刷ファイルの後でホットフォルダーまたはSFTP入力装置に到着する必要があります。
- ジョブ内の印刷ファイルごとに別々の指定変更ファイルを作成する必要があります。
- ファイル名は、指定変更パターンプロパティーで指定されたパターンと一致する必要があります。デフォルトのパターンは、拡張子が .oth のファイルと一致します。
- それぞれのプロパティーと値のペアは、別の行で指定する必要があります。
- ホットフォルダーまたはSFTP入力装置の場合、各ペアは データベースプロパティー名=値の形式で表現する必要があります。等号(=)の前後には空白を入れません。
注意: Download 入力装置に使用する指定変更ファイルはフォーマットが異なり、また AFP サポート機能がインストールされている必要があります。
指定変更ファイルは、次のいずれかのフォーマットで指定します。
- プロパティーに RICOH ProcessDirector のデータベース名を使用し、プロパティーと値をそれぞれ別の行にリストします。例:
Job.Duplex=Yes Job.CustomerName=BankName Job.Location=Boulder
- AFP サポート機能がインストールされており、指定変更が Download 入力装置から JCL フォーマットで到着する場合、
receive_jcl_jobtype.cfg
ファイルが、JCL フォーマットを解釈するように構成されます。メインフレームプログラムは、指定変更ファイルを JCL フォーマットで作成します。
1 つまたは複数の印刷ファイルとそれに伴う指定変更ファイルを同じジョブで実行依頼するには、リストバッチ方式を使用してジョブとともにリストファイルを実行依頼する必要があります。そのリストファイルには、各印刷ファイルと指定変更ファイルの名前が含まれ、印刷ファイルは関連する指定変更ファイルの前にリストされる必要があります。そのリストファイルは次のようになります。
input1.pdf
values.oth
input2.pdf
morevalues.oth
input3.pdf
values3.oth
inputfile.pdf
inputfile.oth
プロパティーに RICOH ProcessDirector のデータベース名を使用し、プロパティーと値をそれぞれ別の行にリストします。例:
Job.Duplex=Yes
Job.CustomerName=BankName