位置を使用してオブジェクトへのアクセスを管理する

ジョブ、プリンター、入力装置、インサーターコントローラー、バーコードリーダーなど、多くのオブジェクトには、位置プロパティーがあります。ユーザープロパティーノートブックには、位置へのアクセスを管理するための2つのプロパティーがあります。 Allowed locationsプロパティーは、ユーザーがユーザーインターフェースで表示できるオブジェクトに影響します。 表示する位置プロパティーによって、ユーザーは、ユーザーインターフェース内で表示が許可される位置を選択できます。[設定]ダイアログで、各ユーザーは 表示する位置プロパティーを変更して、現在のビューに対して位置を追加または削除できます。

例えば、ある会社がNorthとSouthという2つの印刷サイトに加えて、ごく少数のオペレーターのみがアクセスできるセキュアな印刷領域を保持しているとします。管理者は、North、South、Secureという3つの位置オブジェクトを定義しています。Southサイトの一部のオペレーターには、SecureとSouth 両方の許可された位置がセットアップされており、それ以外のオペレーターはSouthの位置にのみアクセスできます。Northサイトのオペレーターも1人だけSouthサイトにアクセスできますが、残りのオペレーターはNorthのみが許可された位置です。両サイトのスーパーバイザーは、すべての位置に関連付けられているオブジェクトの表示を許可されています。

位置プロパティーの値を持たないオブジェクトもシステムに存在しています。例えば、一部のワークフローでは、ジョブの 要求された位置プロパティーは設定されません。 位置プロパティーに値が設定されていないオブジェクトについて、ユーザーによる表示を可能にするには、ユーザープロパティーノートブックを開いて、 位置情報がないオブジェクトを含めるにチェックを付けます。該当するオブジェクトについて、ユーザーによる表示を防ぐには、このボックスのチェックを外します。

同様に、表示する位置を選択したときに、 位置プロパティーに値が設定されていないオブジェクトを含めるには、 位置情報がないオブジェクトを表示するにチェックを付けます。このチェックボックスを使用して、 位置の値が割り当てられていない状態でシステムに入力されたジョブを見つけます。

    注意:
  • ユーザーの許可された位置プロパティーに対する変更は、次回ユーザーがログインすると有効になります。
  • ドキュメントは、特定の位置に関連付けられていません。ユーザーを特定のロケーションに制限しても、他のロケーションと関連付けられているジョブに含まれている文書を非表示にはできません。
  • 許可された位置プロパティーの値を複数設定されているユーザーは、[設定]ダイアログで 表示する位置プロパティーの値を変更することで、いずれかの位置に割り当てられたオブジェクトを表示できます。 表示する位置プロパティーに設定されている値の数が 許可された位置プロパティーよりも少ない場合、ページのバナー領域の右上にインジケーター () が表示されます。位置ピンの上にマウスポインターを移動すると、表示および非表示の位置のリストが表示されます。