インサーター結果ファイル用のジョブプロパティー規則ファイル
ジョブプロパティー規則ファイルは、インサーター結果ファイルの値を RICOH ProcessDirector ジョブプロパティー値にマップする方法を指定します。
目的
RICOH ProcessDirector は、ジョブプロパティー規則ファイルを使用して、RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーの値を設定します。ジョブプロパティー規則ファイルは、結果ファイルのフィールドを定義する構文解析規則ファイルとともに使用されます。
RICOH ProcessDirector では、次のサンプルジョブプロパティー規則ファイルがディレクトリー /installation_path/extensions/fbi-basic/samples/icf_results に用意されています。
インサーター製造元 | ジョブプロパティー規則 |
---|---|
Bowe | BOWE.icf_results.process.job.dsc |
Bowe (JetVision カメラシステムあり) | JET.icf_results.process.job.dsc |
Bowe Bell & Howell | なし (サポートされていません) |
Gunther | GUN.icf_results.process.job.dsc |
インサーター (Ironsides カメラシステムあり) | IRON.icf_results.process.job.dsc |
Kern | KERN.icf_results.process.job.dsc |
Pitney Bowes | PB.icf_results.process.job.dsc |
Quadient | quadient.jrf_results.outputfile.dsc |
規則ファイルに設定されている RICOH ProcessDirector ジョブプロパティー に、規則ファイルに設定できるジョブプロパティーがリストされています。
- 注意:
- 別のジョブプロパティーの値を設定しなければならない場合、許可ユーザーは、そのジョブプロパティーの行をファイル
/aiw/aiw1/config/fbi/icf_job_del_properties.cfg
に追加する必要があります。
規則ファイルに設定されている RICOH ProcessDirector ジョブプロパティー
プロパティー (フィールド名) | プロパティー (データベース名) | 必須 | 説明 | タイプ | 長さ (文字数) |
---|---|---|---|---|---|
インサーター名 | Job.Inserter.ID | いいえ | ジョブを処理したインサーターの名前。 | varchar | 255 |
ジョブ名 | Job.Name | いいえ | ジョブ名。 | character | 128 |
書式
コメント行の先頭はポンド記号 (#) にします。
コメント以外の先頭行はオプションです。コメント以外の先頭行は、情報が含まれる結果ファイル内のレコードを識別します。先頭行の形式は、次のようになります。
[expr=content_language_expression]
例えば、結果ファイルの最初の行がヘッダーの場合、無視するようにするには、次の式を使用します。
[expr=recnum>1]
情報が結果ファイル内のすべてのレコードに含まれる場合は、この行を省いてください。
規則ファイル内の後続の各行は、RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーの値を設定します。各行の形式は、次のようになります。
property_name,property_type,property_length,[expr=content_language_expression]
- property_name
- RICOH ProcessDirector ジョブプロパティーのデータベース名を指定します。
- property_type
- プロパティー値のデータ型を指定します。指定できる値: character、varchar、integer、bigint。
- property_length
- プロパティー値に使用できる文字の最大数を指定します。
- [expr=content_language_expression]
- RICOH ProcessDirector Content Expression Language (CEL) で式を指定します。この式が評価され、結果がジョブプロパティーの値になります。この式では、固定値、または結果ファイルのフィールドの値を指定できます。構文解析規則ファイルは、結果ファイルのフィールドを定義します。CEL を使用することもできます。CEL 言語および関数については、関連参照トピックを参照してください。
例
次の例は、Job.Inserter.ID プロパティー値を結果ファイルの MachineID フィールドの値と同じに設定する例です。MachineID フィールドは、構文解析規則ファイルで定義されているフィールド名に一致しなければなりません。Job.Inserter.ID,varchar,255,[expr=MachineID]