使用シナリオ:挿入後に文書を検証する
- カメラまたはバーコードスキャナーのハードウェアを準備します。
- カメラまたはバーコードスキャナーを購入し、インサーターにインストールします。
- 注意:
- 製造元の指示にしたがって、カメラまたはバーコードスキャナーをインストールします。照明の条件をテストし、カメラがバーコードを明確に読み取れることを確認します。光がプラスチックの窓に反射すると、バーコードが読み取れないことがあります。また、カメラまたはバーコードスキャナーの位置を測定し、スキャンするすべてのタイプの文書のバーコードの配置と揃っていることを確認します。
- カメラまたはバーコードスキャナーをネットワークに接続します。カメラで使用するIPアドレスとポート番号をメモします。
- カメラまたはバーコードスキャナーを購入し、インサーターにインストールします。
- バーコード形式を理解および作成します。
- 使用するバーコードのタイプと、文書に追加されるバーコードのデータの形式方法を確認します。バーコード形式には、ジョブ番号ジョブプロパティーと 子ジョブ内シーケンス文書プロパティーが含まれている必要があります。それらの各プロパティーに割り当てる文字の数と、他の情報をバーコードに含めるかどうかを決定します。
- 注意:
- ジョブ番号は最初に8文字で設定されていますが、バーコード形式に少なくとも2つの文字(.n)を追加する必要があります。再印刷用に作成される子ジョブのジョブ番号は、10文字以上にする必要があります。使用するバーコードシンボロジーでピリオドが許可されていることを確認してください。これは、ピリオドが再印刷用に作成されるすべての子ジョブのジョブ番号に表示されるためです。
- RICOH ProcessDirectorに管理者としてログインし、バーコード形式オブジェクトを作成します。1つのカメラのみをインストールし、封筒の同じ場所にあるすべてのバーコードを読み取る場合は、システムで1つのバーコード形式があれば十分です。他の理由でバーコードに他のデータが含まれ、複数のアプリケーションでそのデータを簡単に標準化できない場合、複数のバーコード形式の作成が必要になることがあります。ただし、 ジョブ番号と 子ジョブ内シーケンスプロパティーは、同じバーコードリーダーで使用されるすべてのバーコード形式でバーコード内の同じ位置になっている必要があります。
- 使用するバーコードのタイプと、文書に追加されるバーコードのデータの形式方法を確認します。バーコード形式には、ジョブ番号ジョブプロパティーと 子ジョブ内シーケンス文書プロパティーが含まれている必要があります。それらの各プロパティーに割り当てる文字の数と、他の情報をバーコードに含めるかどうかを決定します。
- 印刷ファイルがPDF形式である場合、バーコードを印刷データに追加します。
- RICOH ProcessDirector:文書処理機能をインストールするの手順に従って、使用しているAdobe Acrobat Professionalシステムにプラグインをインストールします。
- Adobe Acrobat Professionalでファイルを開き、Ricohプラグインを活動化します。
- 印刷ファイルの文書境界を判断できる方法を定義します。これらの境界は、RICOH ProcessDirectorで1つの文書が終了して別の文書が始まる位置を認識するために使用できるトリガーです。
- 文書境界を設定した後に、バーコードとその内容を配置する領域を定義します。この配置がカメラまたはバーコードスキャナーで読み取る予定の内容と一致していることを確認してください。カメラは(この例では)封筒から読み取るので、バーコードは各文書の最初のページ上にのみ配置できます。
- 最初の[コンテンツタイプ]で[ジョブプロパティー]を選択し、[コンテンツの値]で[Job.ID]を選択します。編集をクリックし、変更子として 文字を埋め込むを選択します。 埋め込む文字に0と入力し、再印刷ジョブを処理できるよう3桁以上を指定します。
- [バーコードの追加]ダイアログに戻り、次の[コンテンツタイプ]として[文書プロパティー]を選択し、[コンテンツの値]で[Doc.SequenceInChild]を選択します。上記の手順を繰り返し、ジョブに含まれると予想される文書の数に等しい桁数以上の0を値として埋め込みます。例:このジョブに9,999個の文書が含まれると予想される場合は、埋め込み対象テキストの最小長フィールドに4と入力します。このジョブに100,000個の文書が含まれると予想される場合は、埋め込み対象テキストの最小長フィールドに 6と入力します。
- プラグインによって作成された制御ファイルを保存します。RICOH ProcessDirectorシステムユーザーがアクセスできるディレクトリー内のRICOH ProcessDirectorサーバーにファイルを送信します。
- 印刷ファイルがAFP形式である場合、バーコードを印刷データに追加します。
- 重要:
- AFPジョブの場合、バーコードを追加するためにページグループが既に定義されている必要があります。AFPファイルにページグループが含まれていない場合、RICOH Visual WorkbenchのAFPインデクサーモードを使用して、ページグループを追加できます。
確認受信者プロパティーを使用して文書を識別する場合は、索引タグがAFPファイル内に既に存在し、Automated Verification機能によって追加される 確認受信者文書プロパティーにそのタグをマップできる必要があります。提供されるサンプルファイルにはそのプロパティーが既に定義されています。独自の索引タグをプロパティーにリンクするには、次のようにします。
- AFP Visual WorkbenchでAFPファイルを開きます。DPDプラグインを選択します。
- ウインドウの下部にある[確認受信者]プロパティー名をダブルクリックし、[リンクオプションの定義]ダイアログで要求される情報を入力します。
- AFP Visual Workbenchによって作成された制御ファイルを保存します。RICOH ProcessDirectorシステムユーザーがアクセスできるディレクトリー内のRICOH ProcessDirectorサーバーにファイルを送信します。
- バーコードを作成するには、拡張AFPモードを選択して、BuildAFPFromDocumentsステップによって使用されるEnhanceAFP制御ファイルをエクスポートします。 VerifyAFPbarcode.cfgというサンプルの制御ファイルが、
/aiw/aiw1/testfiles
ディレクトリー(Linux)またはC:\aiw\aiw1\testfiles
ディレクトリー(Windows)に含まれています。ファイル内のコメントを使用して、バーコード形式に一致するように各プロパティーの文字数を指定します。バーコードの位置がカメラまたはバーコードスキャナーがフォーカスされる位置と一致することを確認します。
- バーコードリーダーオブジェクトを作成します。RICOH ProcessDirectorに管理者としてログインし、カメラまたはバーコードスキャナーに対応するバーコードリーダーオブジェクトを作成します。IPアドレス、ポートおよび作成済みのバーコード形式を使用します。
- RICOH ProcessDirectorで提供される VerifySampleワークフローは、Automated Verificationワークフローを使用してPDFファイルとAFPファイルの両方を処理します。初めに VerifySampleワークフローのコピーを使用し、固有の印刷ファイルを処理するように変更します。
- 印刷ファイルがPDFである場合は、IdentifyPDFDocumentsステップと BuildPDFFromDocumentsステップで、Acrobatプラグインを使用して作成した制御ファイルを指定します。
- 印刷ファイルがAFPである場合は、IdentifyDocumentsステップで、AFP Visual Workbenchを使用して作成した制御ファイルを指定します。 BuildAFPFromDocumentsステップで、前に作成した拡張AFP制御ファイルを指定します。
- ReadBarcodeDataステップで、前にセットアップしたバーコードリーダーを指定します。
- バーコードリーダーが文書のバーコードに関する情報を受信したときにこのReadBarcodeDataステップでどの文書プロパティーを更新するかを指定します。
- このステップの完了を管理する方法とすべてのバーコードが確実に読み取られるように待機する時間を決定します。
- 作成したワークフローをポイントする入力装置を作成します。
- システムをテストするには、ジョブを実行依頼します。
- ワークフローを使用可能にして、バーコードリーダーに接続し、入力装置が接続されて使用可能になっていることを確認します。
- ファイルを入力装置に実行依頼します。
- ジョブがReadBarcodeDataステップに到達すると、その状態が バーコードの読み取り中に変わります。インサーター上のカメラが、ジョブの文書が含まれる封筒の窓からバーコードを読み取ります。
オペレーターは、ジョブテーブルでバーコードステップ完了アクションを選択し、読み取られた文書の割合を表示できます。このダイアログは自動的に更新されませんが、長時間実行されるジョブの間などには、オペレーターがダイアログを閉じて再び開くことによって進行状態を確認できます。
- 100%の文書が読み取られるか、一定の非アクティブ期間が経過した後に自動的に完了するようにReadBarcodeDataステップが構成される場合は、オペレーターの介入なしでジョブがワークフローの次のステップに移動します。
ジョブが次のステップに移動しない場合は、オペレーターがそのジョブのバーコードステップ完了アクションを選択する必要があります。このダイアログにスキャナーによって読み取られた文書の割合とまだ読み取られていない文書の数が表示されます。オペレーターは、見つからない文書があってもステップを完了することを選択し、ジョブが次のステップ(多くの場合は Reconcile)に移動できるようにできます。
- Reconcileステップが、すべての見つからない文書を再印刷用に自動的にマークし、子ジョブをプリンターに実行依頼するように構成されている場合は、再印刷を含む子ジョブが自動的に作成されます。オリジナルジョブはワークフローの次のステップに移動しますが、重複するスキャンが検出された場合は異なります。複数回検出された文書がある場合は、自動調整がオンになっている場合でもジョブは
調整待ち状態になります。
自動調整がオフになっている場合は、ジョブが調整待ち状態になっているときにオペレーターが 調整アクションを選択する必要があります。[調整]ダイアログで、オペレーターは、そのステップで更新された 文書状況プロパティーの値が 要介入または 重複に設定されている文書のリストを表示できます。オペレーターは、再印刷を選択し、 要介入または 重複状態の1つ以上の文書をプルするか受け入れる( OKとマーク)ことができます。
ジョブ内のすべての文書の状況が要介入および 重複以外になったときに、 Reconcileステップが完了し、ジョブは次のステップに移動します。