ジョブテーブルのジョブ名がブランクである

ジョブテーブルのジョブ名がブランクである場合、ワークフローのジョブ名プロパティーが設定されていないか、ジョブ名を定義するジョブプロパティー制御ファイルがジョブとともに実行依頼されていません。
RICOH ProcessDirectorでは、ジョブを印刷する際にジョブ名は必要ありません。RICOH ProcessDirectorがジョブを識別するために使用する固有のシステムID、つまりスプールIDが、 ジョブ番号プロパティーに含まれています。ただし、ジョブテーブルにジョブ名を表示させたい場合があります。ジョブに対してジョブ名を指定する方法は、次のとおりです。
  • ジョブとともに実行依頼されたジョブプロパティー制御ファイルで、ジョブ名が定義されます。
  • ジョブを実行依頼したユーザーがジョブ名を指定します。つまり、ジョブを実行依頼したホストシステムによってジョブ名が割り当てられます。RICOH ProcessDirectorは、入力ファイルからジョブを作成するときに、最初にジョブ名を指定します。許可ユーザーは、異なる名前を指定できます。

ジョブテーブルにジョブのジョブ名を表示するには、次のいずれかの方法を実行する必要があります。

  • ジョブのジョブ名を定義するジョブプロパティー制御ファイルを実行依頼する。
    ジョブ名を定義して制御ファイルを実行依頼するには、以下のようにします。
    1. 制御ファイルで DEFINE ${Job.Name} 行が設定されていることを確認します。たとえば、次の行は、ジョブ名を TITLETEXTジョブパラメーターが指定する名前に設定します。
      DEFINE ${Job.Name} AS "${TITLETEXT}"
      RICOH ProcessDirectorは、C:\aiw\aiw1\samples\rules\ディレクトリーにインストールされているサンプル制御ファイル、 receive_jcl_jobtype.cfgreceive_lpd_jobtype.cfg、およびreceive_lpd_pdf_jobtype.cfgを提供します。これらのファイルをC:\aiw\aiw1\control_files\rules\ディレクトリーにコピーし、要件に合うように変更できます。
    2. 入力装置の子ワークフロー初期化ステッププロパティーが SetJobTypeFromRules または SetJobTypeFromFileName に設定されていることを確認し、 子ワークフロー構文解析規則プロパティーを使用して、ジョブ名を定義する制御ファイルの名前を指定してください。ディレクトリーパスが正しいことを確認して、RICOH ProcessDirectorがファイルを見つけられるようにします。
  • ワークフローの最初のステップである SetJobPropsFromTextFile で、 ジョブ名プロパティーのジョブ名を設定します。
    ${Job.InputFile}シンボルを ジョブ名プロパティーの値として使用すると、RICOH ProcessDirectorによって、ジョブの作成元入力ファイルの名前がジョブ名に設定されます。
    注意: シンボルは制御ファイル内に定義されたジョブ名を指定変更するため、ジョブ名を定義する制御ファイルとともに Download 入力装置または LPD 入力装置へ実行依頼するとき、${Job.InputFile} シンボルを使用しないでください。たとえば、ワークフローで ジョブ名プロパティーの値として${Job.InputFile}が指定され、receive_jcl_jobtype.cfgなどの制御ファイルでDEFINE ${Job.Name} AS "${DEPARTMENT}"が指定されている場合、RICOH ProcessDirectorでは、DEPARTMENTジョブパラメーターで指定されている値ではなく、 ジョブ名プロパティーの値が、ジョブの入力ファイル名として設定されます。